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最強少女は無意識に世界征服を目論む  作者: りおん
アルナ in アリネシア
13/18

最強少女は付き添いに行く

ただの国民であるアルナが王子と一緒に王宮に行くという行為は

普通ならありえないことなのだが、学園にいる間は身分が適用されないので許容範囲らしい。


それでも、従者たちはどう対応すればいいのかわからないらしく

エドワードと同じ立場で会話をするアルナに困惑している様子だった



------




「ねぇ、私が無理矢理引っ張ってきてこんなこと言うのもなんだけど」



アルナとエドワードは王宮に到着し、門の前に立っていた





「私、入っていいの?ここ」



門番は特に干渉してくる様子もないが、王宮に入るとなるとアルナもさすがに引け目を感じるようだ。




「僕のお客さんってことで大丈夫だよ。誰だかわからないのが問題なんだから、僕が連れてれば平気」



「いや、そうかもしれないけど...」



「早く行かないと日が暮れちゃうよ。早く入ろう」




アルナはあまり納得いってない様子だったが、2人は王宮の中へ入っていった




-----




「さすがに付き添いで国王に謁見は許されないわよね。ここで待ってるから話してきて」



広い王宮を奥へと進み、2人は国王の私室の前に立っていた


当然のように部屋の前にも警備員がいるが、エドワードが連れているからなのかアルナにも特に何も言わない



「遅くならないようにするよ」



エドワードはそう言うと国王の私室に入っていった





国王の側近に促されエドワードが部屋に入ると、国王は嬉しそうに笑った



「おぉ、エドワード。私の部屋を訪ねてくるのは久々だな」



「そうですね。会うのは久々ではないですが...」



エドワードも少し嬉しそうにしている



「まだ学園に入って2日目だからな。学園は楽しいか?」



「はい。まだ先のことはわからないですが、友人もできましたし今のところは楽しいです」



「おぉ!そうかそうか。エドワードに友人ができるかは少し心配だったんだが...杞憂だったようだな」



国王の言葉に、エドワードは心外だと言いたげな目を向ける



「友人の心配をされているとは...世渡りは得意だと自負していたんですが」



エドワードは少し悔しそうだ



「いや、バカにしているわけではないぞ?世渡りは得意だと思うが、それ故に友人は作らないんじゃないかと思ってな。

...まぁ、それは置いておいて。そろそろ本題に入ろう。何か話があってきたんだろう?」




「はい。...謝罪と相談を。」



「聞こう」



先ほどの会話が嘘のように、2人とも真面目な顔をしておる



エドワードは少しためらった後、意を決して口を開いた




「...僕は、ずっと嘘の能力値を報告していました。本当はDランクではなく、全てBランクです。国王になりたくなくて、ずっと嘘をついていました。...本当にごめんなさい」





「ふむ。それで相談とは?」



国王はエドワードの言葉を聞いても、特に怒った素ぶりも動揺する様子もない。





「嘘をつくのはやめようと決めましたが、やはり国王にはなりたくありません。でも派閥などの心配もありますし...それで、どうすればいいかと...」



無茶苦茶を言っている自覚があるのだろう。エドワードの言葉は尻すぼみになっている






「うーむ、とりあえずだが。今まで測っていた能力値はプライベートなものだ。多少嘘をついたところで問題ない。そもそも、能力値を測るときにエドワードが手を抜いていたことなどバレバレだ」



ワハハと国王は笑った。

優しさと慈愛に満ちた目は、国王としてよりも父親として見ている感じが強い



「それと、国王になりたくないというのは嘘だろう?エドワードは人一倍、人の心に敏感だからな。私が長兄に継がせたがっているから遠慮しているだけだ」



「いえ!友人にも『裏から操るタイプ』と言われましたし、向いていないのは事実ですから」



「ハッハッハ、違いない」



国王は面白そうに笑った



「まぁ、気にするな。やりようはいくらでもある。多少お前にも影響はあるだろうがそのくらいは我慢できるな?」



「はい。お手数をおかけします」






「それにしても...」



国王は人の悪い笑みを浮かべた。いつかのエドワードにそっくりなところはさすが親子ということか。



「その友人と随分仲が良いんだな?今度時間のあるときに連れてきなさい」




「はい、今度は事前に連絡します。

...では、あまり遅くなるとアルナも心配するのでそろそろ失礼しますね」



エドワードはそう言うと、頭を下げて国王の私室を出て行った







エドワードが部屋を出て行くときに、付き添い人の後ろ姿を見た国王は驚愕に目を見開いていた




「アルナってまさか...」



しかし国王の独り言は誰にも届かなかった

ちょっと意味ありげな終わり方してみました


最近気づいたんですけど

ざまあ割と好きなんですが、バカにしてくる人間が最高に嫌いなので自分では書けないですわ。いい人しか出せない。物語としてどうなんだ。



あ!昨日見たらブクマ増えてて!評価も増えてて!

しばらく放置しようかと思ってたんですけど嬉しくて続き書きました

どっちにしても自己満作品ですけどね。それでも嬉しい。うふふ

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