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最強少女は無意識に世界征服を目論む  作者: りおん
アルナ in アリネシア
12/18

最強少女は常識を知らない

今回は会話文多めです

名前を呼ばれたアルナは、渋々席を立った



「あの、ちょっと銃とか怖いんですけど...」



アルナは回避したいらしく、拳銃の場所まで行こうとしない。



「大丈夫だ。どうせ撃てないのだからモデルガンと一緒だ。ほら、全員に回すんだからさっさとこい」



しかし先生は取り合う気がないらしく、アルナの腕を引っ張って強引に銃の前まで連れて行く






「...こうなったら証拠隠滅の方向で考えるしかないか」



「ん?何か言ったか?」



「いえ、何も!」



アルナの物騒な独り言は幸か不幸か聞こえなかったらしい




腹を括ったアルナは拳銃を持つと引き金を引いた






-------





「それで?大丈夫だったのか?」



授業は終わり、放課後にエドワードと合流したアルナは先ほどの剣術の授業のことを話していた。


アルナが本当は異常な力を持っていることは察していたらしく、Eクラスなのに拳銃を扱えることについては特にエドワードもツッコミを入れてこなかった。...めんどくさかっただけかもしれないが



「えぇ、完璧だわ!弾が出る直前に亜空間に飛ばしてしまえばまるで使えないかのように!」



「いやちょっと待って?亜空間に飛ばすって何?」



「亜空間は...空間として完全に形成されていないような若干別の次元にある...」



「いや亜空間の説明を求めてるわけじゃないからね!?」



「まぁとにかく、誤魔化すことには成功したわ。そのまま何事もなかったかのように全員がやってみて、まぁ最後先生が『あれ?弾が1つ...』とか言ってたけど私には聞こえなかったわ」



「いや聞こえてるよね!?」



「細かいことは気にしないの。あなたのお父さんみたいにハゲるわよ」



「ハゲてないから!?父さんハゲてないよ!?」



「さっきからテンション高いわね。いいことでもあった?」



「誰のせいだとっ!?」



エドワードは疲れたらしく、ため息をついた




「そもそもエドワードの話を聞くためにここへ来たんですものね。無駄話はやめて本題に入りましょう」



「いや...うん、そうだねそうしよう。

とりあえず、僕が国王の3番目の息子なのはもう知ってると思うけど」



「えぇ、もちろん!」



「いや、会った時気付いてなかったよね?名前聞かれたの初めてだったからね?」



「くっ...時間を遡るしか...」



「時間系魔法ってタイムトラベルじゃないからね!?」



Aランクで使えるようになる時間系魔法だが、実際は物体の時間を少し進める程度が限界であり、長時間の変化や、そもそも時間を戻したりはできないのが常識だ。



「それで?王子様が一体どんな悩みを?」



「...うん、それでね。次期国王は基本的に力の強い人がなるんだけど」



「なるほど、エドワードが1番強いのね」



「ま、まぁそうなんだけど...話が早いな」



「だってこの都市にいる人間で私の次に強いのはあなただもの」



「え!?そんなことわかるの!?」



「まぁ、この国って話になるとあなたの上に5人ぐらいいるんだけど」



この国には、アリネシア、メルガルマ、フタジオラ、シタミオラ、ロミナロエの5つの都市が存在する。

その5つを全て合わせてエメフシロ王国なのだ



「えっ....いや、考えるのはやめよう。頭が痛くなってきた」



「頭が痛いの?治してあげようか?回復魔法ぐらいなら使えるわ」



回復魔法は普通は使えない上、魔法ではなく特性の一種とされている。

どれだけ魔法に優れていても使えるようになるものではないのだが、アルナは使えるらしい。



「うん、お願いだからこれ以上爆弾を投げてこないで。...話戻すよ」



「頑張って!」



「...うん。で、だけど体裁的にも父の心情的にも長兄に継がせたいらしくて。別に直接言ってきたとかじゃないし、むしろ『誰でもいい』って言ってるんだけど」



「何となくわかってしまうものね。親子ってそういうものよね」



「...まあね。だから、力を抑えたいんだよ。」



「国王にはなりたくないの?」



「うーん...まぁ、できればね。そういうタイプでもないし」



「そうよね。あなたはどっちかといえば裏から操るタイプよね」



「否定はしないけどね!?」



「でも、力が強い人が国王ってのは慣習であって、決まりじゃないんでしょう?」



「そうだけど、もし国民の中で派閥とかができちゃうと困るからね」



「うーん...そうねぇ...

とりあえず、国王のところへ行って相談してきましょう!」



「え?いや待って、力の抑え方を...」



「嘘は良くないわ!どうせバレるもの。なら最初から本当のことを言うべきよ!」



「まぁ、そうなんだけど...」



「その後、力を抑えたほうがいいってなったら教えてあげるから」



「...アルナが言うと大丈夫な気がしちゃうんだよなぁ。わかった。」



「よし!じゃあ行きましょう!」



「今から!?」




エドワードが急いで迎えを呼び、2人で王宮へ向かった

エドワードのツッコミが何となく好きで盛り込みすぎました。アルナが旅に出るまでは頑張ってもらおう。


本当は16話までストックあったんですけど、この12話のデータが消え去ったので書き直したら

話が元と違う方向へ行ってしまったので今後はストーリー考えながらの更新になります

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