表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強少女は無意識に世界征服を目論む  作者: りおん
アルナ in アリネシア
10/18

最強少女は振り回される

「Eクラス..Eクラス...ここか」



アルナが教室に入ると、既にほとんどの人が座っていた。

このクラスは全部で9人なので、やはり多い方だろう



「パッカーさん、隣いかが?」



アルナが席を探していると、手前の方に座っていたザ・ご令嬢っぽい女の人がアルナを呼んだ



(あれ、確か...)



そう、エドワードを取り巻いていた時に「魔術はAクラスだった」と言っていた女の子だ




「私のこと知ってるの?」



あの取り巻きとは接触していないはずだ。アルナの記憶では初対面だった




「えぇ。エドワード様と親しくされているともっぱらの噂ですから」




やはり噂になっていたらしい。アルナは詰めが甘い。


しかしこの女の子、ニコニコしながら話しているため何を考えているのかわからない



「あ、申し遅れましたわ。私、キーラ・ペオントスと申します。以後お見知り置きを」



「あっ、アルナ・パッカーです。よろしく...」



とりあえずアルナはキーラの隣に座った



ペオントス家は、魔術に特化した血筋で、父親の爵位は伯爵である

魔術はAクラスにも関わらず、他がEクラスやFクラスであることから爵位はそこまで高くない


ペオントス伯爵には娘が1人だけなので、このキーラがその娘なのだろう





「はい、じゃあ席に...はついてるね!」



明るい声が響くと、背の高い女の人が入ってきた



「体術Eクラスの授業始めますね。

早速ですが、体術はランクごとの明確な変化がありません。

このランクならだいたいこのくらい、という目安はありますが。」



黒板に『走る速さ』『持てる重さ』『防御力』と書いていく



「基本的に体術はこの3つを鍛えることになります。

と言っても、特にわかりやすい変化が出るような鍛え方はできないんですが」



「筋トレでもするんですか?」



端っこに座っていた人が不安そうに聞いた




「簡単に言えばそうですね。限界値になるまで鍛え続ける感じになります」



「えぇ...」


絶望してる表情を隠そうともしていない



「でも魔術や剣術に比べたら簡単ですよ。走ったりするだけですからね」




「運動は...苦手...」



その隣に座っていた女の子がボソッとつぶやいた



「Eクラスですからね。そのためにクラス分けしてるんですから、心配しなくてもハードなメニューにはしません。

まぁ、最初にみなさんそれぞれの今の数値を出し、個人に合わせて練習メニューを組みますのでまだ先のスケジュールは言えませんが」



しかしみんな不安なのか、ザワザワとし始めている





「パッカーさんは運動は得意ですの?」



不意にキーラがアルナに話しかけた



「えっ?いやぁ、得意じゃないよ。Eクラスだしね」



「そうですの...魔術もDクラスですし、剣術もEクラスですのよね?」



「よ、よく知ってるね...」



「唯一エドワード様と仲良くされてる方ですからね!」



「唯一...?」



たしかにエドワードは、アルナがいるときはアルナと一緒にいたが

歴史以外のクラスではそれぞれに友達がいるはずだ




「魔術のクラスは同じでしたのですけれど、4人しかいないにも関わらず誰とも近付こうとなさらないんです」




「みんなが近づかないんじゃなくて?」



アルナが歴史のクラスに入ったときはどっちかと言えば周りが避けていた



「私は話しかけましたもの。でもやはり、距離を置かれてしまうのですよねぇ...」





キーラが考え込んでいると、先生が手をパンパンっと鳴らした





「はい、静かにー!じゃあ、能力測定は明日やるから今日は終わりです!

何か質問ある人ー?いないね、じゃあまた明日!」



それだけ言うと先生はさっさと教室を出て行った




「私は次、Fクラスなので失礼いたしますわ。今後もよろしくお願いいたしますね」



そう言うとキーラは教室を出て行った





「何がしたかったんだ...?」



アルナの疑問は、さっさと出て行ったキーラには届かなかった

キーラさんが出てきました。

予想外に登場人物増えてしまっている...覚えられない...


キーラさん、アルナにどんな感情抱いてるんだ...?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ