はじまり
本もまともに読んだことがありませんがとりあえず描いて見ました。お手柔らかにお願いします。
僕は何かを変えることができたのだろうか。
ボロボロと何かが崩れ落ちる音。
聞いたことのない。
だけど忘れることのできないであろう音。
あの日、世界が終わる音がした。
西暦2500年。
魔法が現実のものとなり、生活に欠かすことのできないものとなっていた。
市販されている魔道具を使えば誰でも魔法が使え、火を起こすことも水を出すことも簡単になった。
魔力は鉱石などの自然形成されたものから抽出していたが、数万人に一人魔力を体内から作り出すことのできるものがいた。
天にも等しい存在。
故に彼らは天神と呼ばれ、讃えられた。
適正を持った数少ない選ばれし人間の入学が許された学校、新朱学園。
そこに入学することになった少年が一人。
名はソウ
あーめんどくさい…。学校とかあんまり好きじゃないし…それに俺には…
新入生はこっちに並べ!
受付を済ませた後は広場に集まるように!
上級生だろうか?見るからに規律に厳しそうな生徒が新入生を誘導している。
そんな様子を見ていると横から声をかけられた。
よっ!お前もやっぱりこの学校に呼ばれたか!
声をかけてきたのは昔からの知り合いのリュウだった。リュウは明るく調子のいい奴で友達も多い。
家が近所だったのもあってよく一緒に遊んでいた間柄だ。
まぁお前が呼ばれるのは当然だよな!
なんてったってあの…
リュウ!!!
その話はこれ以上するな!
おっと…わりぃわりぃ…昔からその話されるの嫌いだったな。俺も入学式で浮かれちまった。
まぁいい、あの生徒に目をつけられないように広場に行くぞ。
広場に移動するとそこにはすでに多くの生徒が集まっていた。
集会はスムーズに進行した。
それでは最後に生徒会長から一言お願いします。
アナウンスの後見るからにめんどくさそうな顔をして一人の男性が歩いてきた。
えー、あー、うんっと、とりあえず入学おめでとー!
一応この学校で生徒会長してる天童 空
って言いまーす。今年は面白い一年がいるってことなので楽しみでーす!学校生活たのしんでねー!
なぁ?ソウ、生徒会長思いっきりこっち見てねーか?
いやいや、勘弁してくれよ。俺はおとなしく卒業さえできればそれでいいんだから。
俺は心の中でそう願うばかりだった。