学校生活 ~いつもの意味~
「いつも」この言葉の意味を題材として書いてみました。
大変短いので暇潰しに、どうぞ。
「いつも」とは、どういう意味なのだろうか?
それは、なにも変わらない世界平和、日々の生活。
または、学校生活かもしれない。
私は校内を歩いている。
午後の最初の授業、学生が睡魔に襲われる時間。特に国語の授業なら襲われやすくなる。
教室を見れば数名の頭が上がっていない教室もある。
私は、注意も何もできない存在である。
次に向かう場所は、お気に入りの場所。私以外は知らない場所。誰にも教えてない場所。
しかし一人だけ、一人だけ。私以外にその場所に訪れた人がいた。
校舎の裏山の山頂にその場所はある。古びた木のベンチ。腐りかけのテーブル。
それらが、私のお気に入りの場所であった。そこから見る夕日は、とても現実的ではない。
幻想で溢れている。
その次に訪れた場所はとある教室。私の大切な物や人が、待っている場所。
そこには、いつもの光景、いつものざわめき。 いつもの人たちがある。
変わらない日々。ただ一つを除いては、教室の窓側の一番後ろの席。
その席には、紫色の花瓶と真新しい花が置かれていた。
その席に両肘を付き顔をうつ向かせている彼女がいる。数人が、慰めているようである。
「そこは空席だよ。もういないよ。あいつは、、」肩を叩きそう呼び掛けているように見えた。。
彼女は、顔を上げて教室を出ていた。廊下ですれ違い声をかけ肩を触れようとしたが、
声は、届かず触れることは、できなかった。。
空の青さがなくなり黄色が深くなる頃。
彼女は、あの山頂のベンチにいた。どこか、遠くを見ているように感じる。
彼女は、その口でリズムを刻む彼が好きだった曲を無心で奏でる。
どこか懐かしさがある。「新世界より」を奏でている。
私も奏でる。私はあなたの隣にいつもいるからと。
そう伝えるために。
それから数年後、あの校舎の裏山の山頂には、ベンチであった物がある。
夏終わりと秋の始まり頃には、花と線香の香りであふれている。
もしこの作品を読み続きを読みたい方がいたり、自分が書きたいと思うときそれは、いつもどうりに訪れる。