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大草原の猛獣たち

作者: あやの ちゆ
掲載日:2026/04/30

昔々の「ワタシの足跡・軌跡(きせき)


2008年「親子の日 エッセイコンテスト」で入賞した作品です。

当時のペンネームは「ゆずこ」

柑橘類が好きで「(ゆず)」からとって「ゆずこ」

単純な理由です(汗)




「大草原の猛獣たち」


青い空を見て、いつも思っていた。

「自由に暮らしたいよ・・・。」

シトシト降る雨を見て、いつも思っていた。

「気ままに暮らしたいな。」と。


でも、絶対に無理。

何故なら、うちには猛獣が2頭いるからだ。

しっかりしつけをしないといけないからだ。

それはそれは、重要な使命である。

大きな義務であり、重大な責任があるのだ。

その猛獣の種族は、息子という。


そんなわけで、私は毎日いきり立ちながら、大声で罵声を浴びせながら、

ビシッ、バシッと猛獣たちに鞭を振り回しているのである。

なんとも恐ろしい形相だと、自分でも思う。

けれど、猛獣たちは、ちっとも言うことを聞かないし、

罵詈雑言を浴びせられても、どこ吹く風で、

三六五日、二十四時間、まった~りと悠久の大地で寝そべっているのである。

気分はモンゴルの大草原である。


もうお手上げ。

私は精も根も尽き果てた。

作っても作っても決して余ることのないおかず、

炊いても炊いても残ることのないお米たち、

洗っても洗っても底から湧いてくるような洗濯物の山、

片付けても片付けても空き巣が入ったかのような部屋、

ドタバタドタバタと1日中ノイズがなくならない日々。


もうダメだ。

野生のカバとゴリラを調教しようとした私が、バカだった。

人間って愚かな生き物だとつくづく思う。


力尽きた私は、ある日曜日の朝、目を覚ますことができず、

10時過ぎまで寝てしまった。


慌てて部屋から飛び出すと、

なんと、猛獣たちが目玉焼きを焼き、温かい紅茶を入れ、

パンを焼いていた。

「お母さん、この紅茶好きでしょ?」

なんと、私の大好きなアールグレーをヤカンいっぱい入れてくれていた。


いつの間にか、猛獣たちは「やさしいヒト」になっていた。

気がつかないうちに、しっかりとした、やさしいヒトに進化していたのだ。


私もモンゴルの大草原で昼寝をしよう、

ヤカンいっぱいの紅茶を飲みながら、そう思った。



    ーおわりー




008年当時は想像もできませんでしたが、

2025年現在は「完全フリーダム獲得」の生活をしています。


こんなに自由で楽しい日々を送れるようになるなんて!!

毎日がワクワク、「今が一番楽しい!」を実感。

毎日 Update!



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