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否定され続けてきた「好き」

はじめまして。

この物語は、ロリータが好きな女の子の話です。


可愛いものが好きだと言うことが、

いつの間にか難しくなってしまった人へ。


これは、誰かに救われる話でも、

恋に落ちる話でもありません。


惹かれながらも、飲み込まれず、

それでも確かに光に触れてしまった。

そんな時間を書きました。


静かな物語ですが、

少しでも何かが残れば嬉しいです。


エラは、可愛いものが好きだと言えないまま大人になった。

フリルも、リボンも、レースも。本当は全部、好きだった。


鏡に映る自分の顔は、いつも理由にされた。

輪郭は甘いのに、目元が鋭い。鼻筋が通りすぎている。

家族はそれを「中性的」と呼び、ロリータは似合わないと言った。


「あなたは、そういう子じゃないでしょ」


悪意のない声だった。

だからこそ、エラは何も言えなかった。


雑誌は見なくなった。

写真も、いつしか指先で弾くようになった。

好きなものは、遠くから眺めるものになった。


自分が着る想像は、しなかった。


閲覧頂きありがとうございます。

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