【超能力先輩と浴衣】
先に行っておくと、万と楓は浴衣を着てこないです。
母「ちよー、アンタこの浴衣まだ着れる?」
ち「浴衣? 着れると思うけど、なんで……?」
母「今年も楓ちゃんと花火大会行くんでしょ。迷子になったとき分かりやすいように浴衣着ていきなさいよ」
ち「いや、スマホとかあるから大丈夫だよ」
母「いいから着てみなさいって。着れないようだったら捨てちゃうんだから」
ち「ああ、そっちが目的ね……」
ソデトオシ
ち「ん? 肩の辺りが……」
母「ああ、無理に着ようとしないの」
ビリッ!!
母「あ……」
ち「え……?」
ち「私、成長した?」
母「さすがに3年も前の浴衣は着れないわね。この際だから買い替えましょうか」
ち「いやだから、いらないって言ってるのに……」
服屋にて
ち(いらないって言ってるのに、結局買いに行くことになってしまった)
回想
母「お母さんもお父さんも忙しいから、一人で行けるわよね?」
父「ごめんなぁ、仕事が無かったら車出してやったんだが」
母「持ち帰らないで、郵送でもいいからね」
回想終了
ち「私が断ってるのに、話進めちゃってさ。まぁ、たしかに去年迷子になったから、文句は言えないけど」
万「あれ、小桜さん。何してるの?」
ち「先輩こそ、女性服売り場で何してるんですか?」
愛「あはは。万は私の荷物もちよ」
ち「ああ、びっくりしました。先輩が上級変態にジョブチェンジしたのかと」
愛「上級変態って何!?」
万「で、小桜さんも浴衣会に来たの?」
ち「なんでわかったんですか!?」
万「いや目の前にマネキンあるから」
愛「でも、これサイズ合わないんじゃ……」
ボコッ
愛「ごめんなさい」
万「俺が作ろうか? 子供服なら作れるよ」
愛「そんなんだから上級変態なんて呼ばれるんだよ。ちよちゃん、二人で選びましょ」
ち「先輩の事おいて行っていいんですか?」
万「店の外で待ってるから、いってらっしゃい」
愛「特別に万が好きそうな浴衣見繕ってあげるよ」
ち「や、別にいいですよ……。なんか、分かりやすい柄の奴で……」
愛「でも、浴衣見たら、可愛いってはしゃぐんじゃないかしら?」
愛「可愛いって言われたいでしょ?」
ち「それは、まぁ。そうですね」
愛「えー。かわいーいー!!」
ち「バカにしてますよね!?」
愛「ごめんごめん。冗談だから。万はね、こういう色合いが……」
愛「あれ、椛からメッセージだ」
ち「本当だ。しかも部活用のグループに……」
ち(なんで、超能力研究会のグループに楓も入ってるのかは分からないけど……)
椛『緊急事態!! どっちの甚平の方が良いと思う?』
楓『花火大会に甚平着ていくんですか!? 気合入ってますね』
万『すこぶるどうでもいいけど、適当に紺色の方でいいんじゃない』
椛『こういう服は年に一回しか着ないから、大事なんだよ』
椛『実質七夕だぞ!?』
愛「上級変態の座は、椛にあげてもいいかもね」
ち「そうですね。なんか、私が浴衣の柄で悩んでるのが馬鹿らしくなってきました」
万「二人とも遅いなー。小桜さんの浴衣楽しみだなぁ」




