【超能力先輩と夜のコンビニ】
ち「あれ、エアコン付かない……」
ち「電池切れかなぁ。お母さーん!!」
母「どうしたの、ちよ?」
ち「エアコンの電池ってある?」
母「うーん。ストックがあったはずだけど……。はい、これでいい?」
ち「これ単4電池じゃん。単3電池はないの?」
母「あー。無いみたいね。明日買ってくるわね」
ち「えー、熱くて我慢できないよ。今コンビニで買ってくるね」
母「あら、そう? ついでに豆腐があったら買ってきて頂戴。あとはもやしもお願い」
ち「サラっとパシリにしないでよ……」
父「ちよ、出掛けるのか? 車出してやろうか?」
ち「いいよ。お父さんは今お風呂あがったばっかりでしょ」
父「気を付けるんだぞ」
ち「大丈夫大丈夫」
コンビニにて
店「らっしゃせー」
ち(電池と豆腐ともやし……。あ、ついでにお菓子買っちゃおうかな)
ち(うーん。チョコレートにしよ)手ブツカリ
ち「あ、すみません」
万「こちらこそって、なんだ小桜さんか」
ち「ああ。先輩じゃないですか。こんばんわ」
万「こんばんわ。じゃなくて、こんな夜中に何してんの?」
ち「夜中ってまだ8時じゃないですか」
万「けど、外は十分暗いでしょ。もしかして1人?」
ち「ええ、近くのコンビニに来ただけなんで」
万「じゃあ、帰り送っていい?」
ち「それはありがたいですけど、先輩は何してたんですか?」
万「俺は椛と近くの銭湯にきたんだよ」
ち「ああ、半年ぐらい前に新しく開店したところですか」
万「そうそう。小桜さんも行ったことある?」
ち「はい。一回家族で行きました。」
万「やっぱり家の風呂とは違うよね」
ち「結構広くて快適でしたね」
万「なんで、もやし持ってるの?」
ち「これはお母さんに頼まれたやつです。あとお豆腐も」
万「あー。実は俺も、親に今コンビニにいるって話したら、豆腐買って来いって頼まれたんだよね」
ち「コンビニのお使い、豆腐買いがちじゃないですか?」
万「豆腐、便利だもんね」
ち「洗剤とかも買えますしね」
万「けど、それなりに高いからねぇ。なんか損した気分にならない?」
ち「あー。わかります!!」
万「自分のお金じゃないんだけどね」
ち「じゃ、お会計行ってきます」
万「あ、小桜さん、アイスでも食べる? 買ってあげようか?」
ち「なんか誘拐犯みたいな口ぶりですけど、いただきますね」
万「ただの善意なのに!?」
万「ああ、違うんです店員さん!! 友達です。誘拐犯じゃないです!!」
ち「お会計お願いします」
店「ありあしたー」
コンビニを出て
万「ところで、小桜さんはどうしてコンビニに?」
ち「私はエアコンの電池が切れたんで、買いに来たんです。っていうか、岸先輩と来てるんじゃないんですか?」
万「椛にはテレパシーで伝えてあるから大丈夫だよ」
万「たしかに、この時期はエアコン無いときついよね」
ち「先輩の部屋、何度に設定してます?」
万「俺の部屋は28度かな。親の部屋は26度だった気がするけど」
ち「えー。28って暑くないですか?」
万「慣れればそうでもないよ」
ち「私もだいたい26度にしてることが多いんですよね。一番ちょうどよくないですか?」
万「ええー。そうかなぁ」
ち「じゃ、送ってくれてありがとうございます」
万「うん。また明日ね」
ち「先輩も、帰り気を付けてくださいね」
ち「不審者と間違われないように」
万「そっちの心配かい!!」
ちなみに、瞬間移動するために路地裏を探していた万は、職質されました。
万「……日本の警察は優秀過ぎやしないかい!?」




