【超能力先輩とパレード】
万、椛→3年生
ちよ→2年生
幽見→1年生
長期休み近くの話です。
椛「はぁ? 楓と喧嘩した?」
ち「実は……」
万「へぇ、珍しいね」
幽「小さな言い争いを見かけたことはありますけど、ガチ喧嘩は初めてですね」
ち「正直に言うと、私と楓って、そこまで趣味が合うわけじゃないから、衝突することは珍しくないんだよね」
万&椛「「…………え?」」
ち「遊びに行くときも、ご飯で揉めたり、服のセンスも合わないし」
幽「女の人って、そういうの合わないと仲良くなれないイメージあるんですけど」
万「ちよって大事な決め事は、誰かと一緒にってタイプだよね」
椛「楓はその辺りドライだよな。自分の気持ち優先みたいな」
ち「一応、一緒にこの部活入ろうって誘ったんですけど、断られましたしね」
幽「……ますます、何で仲がいいのかわからなくなってきました」
万「ちよが友田さんのこと好きだからでしょ」
椛「楓が小桜のこと好きだからじゃねぇ?」
幽「な、なるほど。ちなみに、喧嘩の原因って?」
万「2人が喧嘩するほどだから、よほど大事な話なんじゃない? 進路とか?」
椛「どうだろうな。案外どうでもいいことじゃねぇか?」
ち「ディ○ニーで一番楽しいのは、パレードか食べ歩きかって話です」
幽「想像よりもしょうもなかった」
万「そもそも、もめることが分かり切ってる話題を始めた理由がわからない」
椛「まぁ、楓は食べることに関しては熱いからな」
ち「そうですよね~。だから、今度行くときは食べ歩きメインで歩こうって話してたんですよ」
万「……? ちよがそっちなの?」
ち「今度、2人でディスニー行くんですけど、楓はパレード見に行こうって。でもパレードは先輩と見るほうが楽しいし、もっと言うなら、1人で見るのが一番楽しいので」
椛「サラッと万がフラれたぞ」
万「ま、まぁ、ちよはパレードガチ勢だから……」
幽「先輩たち、実はめっちゃ仲良しですね?」
万「聞いた感じ、どう考えても、相談風惚気だったよね」
椛「逆にそれを聞かされる俺たちは、どういう反応するのが正解なの?」
ち「期間限定のドリンクとかフードがいっぱいあるのに、食べ歩き優先しないなんておかしいですよね」
万「ちよはディ○ニーガチ勢でもあるから、そういうのにも敏感だもんね」
椛「パレードガチ勢の時点でディ○ニーガチ勢だろ」
幽「パレードが始まるまでは食べ歩きで、始まってからはそっちに集中って形じゃダメですか?」
ち「いま、そういう正論求めてないから」
椛「触らぬ神に祟りなしってことだな」
幽「霊能力者にそれ言うの、ある意味皮肉ですよね」
万「コイツ、ジョークのセンスが壊滅的だから」
万「喧嘩してても、別行動って選択肢は考えないんだね?」
ち「は? 先輩はバカですか? 一緒に行ってるんですから、一緒に行動したいじゃないですか」
椛「触らぬ神に以下略」
万「うるさい」
万「ちよ、その気持ちがあるならどうするべきか、分かってるでしょ?」
ち「…………」
ち「楓に謝ってきます」




