【超能力先輩と寝たふり】
ち「おはようご……。先輩寝てるんですか?」
椛「おん? そういえば万は先に行ってたのか」
椛「この様子じゃ仕事はなさそうだし、俺は帰るとするかな」
ち「鏡柳先輩って来るんですか?」
椛「いや、特に何も聞いてねぇな。けど、すぐ来ると思うぞ」
しばらくして
ち(結局岸先輩は帰ったし、鏡柳先輩は一時間たっても来ない)
ち「先輩も寝たままだしなぁ」
万「……」
ち「今日は寝言ないんだ……。普通に横になってるからかな」
プルルルル……プルルルル……
ち「あれ、楓から電話だ」
ち「どうしたのー?」
楓『あ、もしもしちよ? 昨日そっちに遊びいったとき、小道具忘れていかなかった?」
ち「昨日? うーん、見当たらないよ」
楓『えーおかしいなぁ。ちょっと教室探すの手伝ってくれない?』
ち「いいよー」
教室を探し回った後
楓「ごめーん、ロッカーにしまったの忘れてた」
ち「いつものことだからいいけど、気を付けてね?」
楓「ほんとゴメンね!! ありがとう」
ち(さてと、別に行く必要もないけど、部室戻ろう)
ガラガラ
ち「あれ、先輩がいない」
ち「あ、そっちの椅子に居た!? なんでだろう」
ち「先輩もしかして起きてますか?」
万「……」
ち「寝ぼけて超能力が暴走したのかな。だとしたら結構危ないんだけど」
ポコポコッ!!(LINEの通知音)
ち「あ、鏡柳先輩からだ」
愛『僕のドレッサーにカラコン入ってる?』
ち「うーん、開けていいかな? まぁいいか」
ち「スゴ、色とりどりのが入ってる……けど、鏡柳先輩、カラコン必要ないんじゃ?」
ち「えーと、『いっぱい入ってます』っと」
愛『そのなかに黒何枚ある?』
ち「えー。面倒だなぁ」
ち「だいたい三日分ぐらいだよね?」ポチポチ
ち「あれ、また先輩がいない!? 今度はどこに?」
ち「テーブルの真下!?」
ち「先輩、そこだと危ないですよ?」ユッサユッサ
万「うーん」シュン
ち「消えた!? 瞬間移動……?」
ち「……カーテンが揺れてる。そっちに行ったのかな?」
シャッ!!
愛「ばぁ。驚いた?」
ち「……あれ? 鏡柳、先輩?」
トントン
ち「……!!」ビク
万「残念、俺はこっちでした」
ち「せ、先輩!? ど、どういうことですか?」
愛「じゃじゃーん!! ドッキリ大成功!!」
ち「え、ドッキリ?」
万「小桜さん、意外と目ざといね」
愛「万がやりすぎてただけだと思うよ?」
ち「先輩たち、また私をからかって遊びましたね!?」
愛「あはは、とてもご立腹のようで……」
ち「当たり前ですよ!! カーテン開けて、鏡柳先輩がいた時、先輩がどこに行ったのか心配したんですからね」
万「なんだろう、急に罪悪感湧いてきたんだけど」
愛「奇遇だね。僕もだよ」
ち「別に寝ている先輩の超能力が暴走したわけじゃないんですね?」
万「そうだね。ある程度制御は出来てるから大丈夫」
愛「前回のドッキリと違って本気で心配してたね」
万「愛嫌われてるんじゃない?」
ち「ちが、そういうことじゃないですよ!?」
愛「よよよ。どうやら僕は小桜さんの好みじゃないようで」
ち「ほんとに違いますからって!!」
ち(好みじゃないのは本当だけど……)
ち「鏡柳先輩、格好いいとは思いますけど、なんか怪しい顔してますよね」
万「ああ、裏のある顔って言うかね」
愛「二人ともそんな風に思ってたの!?」




