【超能力先輩と衣替え】
楓「あ、ちよも半袖にしたんだ」
ち「うん。さすがに暑すぎるしね」
楓「前まではブレザーだけ脱いで長袖着込んでたよね。暑そうだなと思ってみてたよ」
ち「そうでもないよ。教室、クーラー強いからさ」
楓「あー。たまに思う!!」
楓「じゃあ、部活行くから……。あ、台本忘れてきた」
ち「はいはい。行ってらっしゃい」
ち(相変わらず忘れ物が多いなぁ)
ち「あれ、部室開いてるのに先輩たちがいない」
ち「また依頼に行ってるのかな?」
万「お、ちょうど小桜さんも来てたね。遅くなってごめんよ」
ち「先輩!! どこ行ってたんですか?」
椛「水山が体育倉庫の片づけをしてくれっていうから手伝ってきたんだよ」
(※水山先生は顧問の先生です)
ち「言ってくれれば、私も手伝ったんですけど」
椛「役に立たねぇだろ」
万「おい椛、そんな言い方ないだろ!!」
愛「あんまり小桜さんをいじめると、彼女たちに怒られるよ?」
万「ごめんね小桜さん。椛が相変わらず無神経で」
ち「いや、役に立たないのはいつもの事なんで別にいいですけど」
ち「それより、先輩たちまだ長袖なんですか?」
万「まぁね。俺たち冷え性だから」
愛「それに教室のクーラーの設定温度が低いからね」
ち「女子か!!」
椛「いや、愛は女子でもあるだろ」
愛「違うよ!? どっちにも変身できるだけだし、自分的にはどっちでもないからね!?」
ち「複雑すぎません? っていうか、なんですかその恰好」
ち「上は学ランで、下はスカートって?」
万「この学校一応ブレザーなんだけどね……」
椛「どこから持ってきたんだ、その学ラン」
愛「富士見がどうしても着てくれっていうから。案外様になってるでしょ」
ち「着こなせてるのが、鼻につきますね」
ち「岸先輩も冷え性なんですか?」
椛「そうっちゃそうだが、俺の長袖は時計を隠すためだ」
ち「……?」
椛「俺の時計はめちゃくちゃ可愛いんだよ。それが他人に見られたくなくて隠してる」
ち「あ、ああ。そういう感じですか……」
万「今小桜さん、聞かなきゃよかったと思ってるんじゃない?」
椛「お前から振ってきた話題じゃねぇか」
椛「そうだ。ゲームの続きをしようと思って部室に来たんだ」
愛「僕も少し眉と前髪整えたら出掛けよー」
万「ほんとに自由奔放だね!!」
ち「あ、私も勉強の続きやらなきゃ」
万「だんだん、小桜さんもふてぶてしくなってきたね」
万「まぁ、別にいいか」
しばらくして……
愛「よし!! じゃ、僕は出掛けてくるね。そのまま帰るから」
万「りょーかい。気を付けてね」
椛「なぁ、少し暑くないか? 窓開けるぞ」
万「ああ別にいいよ。愛、ドア開けといて。換気するから」
椛「ヘスティ、窓開けてくれないか?」
(※ヘスティは椛が部室に付けた名前)
ガラガラッ
万「結構風があって涼しいね」
ち「結局袖捲るんだったら半袖着てくればよくないですか!?」
椛「俺たちなりのこだわりだよ」
万「そこまでこだわってるつもりはないんだけどね……」




