【超能力先輩と傘】
ク1とかク2はクラスメイトのことです。
楓「めっちゃ雨降ってるねー」
ク1「今日バスがめっちゃ混んでたよ!!」
ク2「電車も普段より人が多かったねー」
ち「……」
楓「ちよ、窓の外なんて眺めてどうしたの?」
ち「ううん何でもない」
ち(ただ窓の外に傘を持ってない先輩がいただけ……とは言えないなぁ)
その日の放課後
楓「今日朝の時間さ、校庭に小菊先輩居たよね」
ち「気づいてたの!?」
楓「あ、やっぱりそうなんだ。カマかけただけだよ」
ち「なにそれ意地悪~」
ガラガラッ
万「うお……。閉めてもらっていい?」ハダカーン
ち「なんで半裸なんですか、先輩!!」
万「さっきまで制服乾かしててさ。着替えようとしたんだよ」
楓「先輩、意外と筋肉質だったね」
ち「思い出すからわざわざ言わないでよ!! なんか、恥ずかしいんだけど」
万「ごめんねー。もういいよ」
ち「し、失礼しまーす」
楓「おはようございまーす」
万「はい、いらっしゃい」
万「にしても、今日は寒いねぇ。雨のせいかな」
ち「先輩、冷え性ですもんね」
万「小桜さん、手繋いでいい?」
ち「ダメでーす」
楓「ちよは逆に体温高いよね」
ち「そうだね。この雨の日でも半そでだし」
ち「けど、一回冷えると上がりにくくなるんだよね」
万「やっぱ背が低いと体温調整が難しいのかな」
ち「かもしれないですね。って、誰がチビですって!!」
万「そこまでは言ってないよ!?
ち「怒り方がおばさんくさいよ……」
楓「あ、そうだ、先輩、ここに傘ってありませんか?」
万「傘? 椛が使ってたやつなら置いてあるけど……」
楓「あー。椛先輩か……」
ち「勝手に使ったら怒られそうだよね」
万「椛はもう帰ってるけどね」
楓「一応メッセ送ってみるかー。『部室の傘借りていいですか』っと」
万「傘失くしたの? 探してあげようか?」
ち「ああ、先輩も一応もの探しはできるんでしたっけ」
楓「そっか。小菊先輩にお願いすればよかったのか」
万「俺の能力忘れてたの!? そんなに印象薄いかな」
ち「微調整ができなくてかゆいところに手が届かない系の超能力者だからじゃないですか?」
万「おおざっぱで悪かったね!!」
万「何色の傘?」
楓「白っぽいやつです。多分学校の何処かにあると思うんですけど」
ち「っていうか、誰かに持って行かれたんじゃない?」
楓「そうなのかなぁ……」
ち「そういえば、先輩は傘持ってきてないんですか?」
万「うん。雨の日は瞬間移動でくるから」
ち「めちゃくちゃ贅沢ですね⁉︎」
万「そしてごめん。傘は見つかりそうにないかな」
ち「ああー、じゃあ、楓は私の傘入ればいいよ」
楓「うん、そうするよ」
楓「でも……」
ち「……?」
楓「身長が合わないよね」
ち「傘貸すのやめようか⁉︎」
万「あはは。俺が二人とも送ってあげるよ」
ち「でも、先輩の雑な瞬間移動じゃ、場所がズレて結局歩くハメになりますよね」
万「なんで知ってるの⁉︎」
楓「朝の時間、先輩が来るところ見てたらしいです」
万「よく見てるね……。いっそこわいよ」
ち「幼女に監視されてるんですよ? いいシチュエーションじゃないですか」
ち(幼女ではないけれど)




