【超能力研究会と不死身先輩】
ち「おはようございまーす。って、珍しく全員揃ってますね」
万「小桜さんおはよう。さっきまで生徒会の手伝いしてたからねー」
ち「呼んでくれたら私も行ったんですけど……?」
愛「女の子に力仕事は任せられないわよ」
ち(いや、女の子状態の鏡柳先輩に言われても……)
椛「それより、校長からロールケーキ貰ったから食べようぜ?」
椛「てか、友田は来ないのか?」
ち「あ、今日は演劇部が別な高校で演劇やるらしいんで」
愛「ああ、そうなんだ。四切れしかないから、万の分がなくなる予定だったのに」
万「部長の俺が食えないってなぜ!?」
ち「先輩たちって一見不仲に見えるけど、実は仲良しですよね」
椛「そりゃ、生物の中では一番信用できる奴らだからな」
愛「ずっと一緒にいるし、いまさらだよね」
万「二人がいなかったら、俺たぶん小桜さんに手出して捕まってるよ」
ち「怖いです」
椛「小桜に近づくな性犯罪者」
愛「二度と話しかけるなクソキモロリコン」
万「みんなして酷いね!?」
コンコンッ!!
万「はい、開いてますよー」
?「開いてますよーじゃない!! またアンタたちはお茶会してるのか!!」
椛「げ……」
万「うわ」
愛「あーあ」
ち「……?」
?「そのお菓子は、家で食べなさいと言ったはず? どうして部室で開けているの?」
ち(あ、この人生徒会長さんだ。たしか、超能力者なんだよね)
万「富士見、これには深いワケがあるんだよ……」
?「へぇ、どんなワケ?」
万「食べたかったから……?」
?「部室はアンタたちの遊び場じゃない!! 取り上げるよ!?」
椛「それは困る!!」
?「だったら散らかしてる私物を片付けなさい!!」
ドテーン
?「ほら、こうやって私が転ぶから!!」
椛「それは自業自得だろ」
愛「彼女は富士見 葵」コソコソ
愛「この学校の生徒会長で、不死身体質なんだ」コソコソ
ち「めちゃくちゃ怒ってますけど……?」コソコソ
葵「愛お姉さま。化粧は原則禁止……」
葵「だけど、あくまで原則だから、お姉さまはOK!! むしろ美しさが増してて素敵!!」
ち「いや、どういう理屈!?」
葵「……」
ち「…………?」
葵「小菊、とうとう幼女誘拐をしでかしたのね? 通報するわ」
万「違う違う!! 小桜さんは違うんだよ」
葵「君はどこから来たのかな? ここは高校だから、遊びに来ちゃダメだよー?」
ち「私は、ここの生徒です!! ほら、生徒手帳もあります」
葵「……また新しい超能力者を見つけてきたの? そして、小菊に脅されて幼女サイズの身長まで自分の体を変形させているというわけか。愛君と同じタイプの変形能力者なの?」
万「人聞きの悪いことを言うな!! その娘の身長はデフォルトだよ。あと超能力者ではない」
椛「そんなにポンポン超能力者がいてたまるか」
愛「いやこの一室に四人いるけどね!?」
葵「……え?」
事情説明中……
葵「なるほど。あなたも苦労しているようね。」
ち「ええ、まあ、そうですね……」
葵「それはそれとして、部室でのお茶会はダメだから」
葵「次回までに改善するように。以上」
葵「じゃあ、愛お姉さま、また今度!!」チュ(投げキッス)
ドテーン
葵「また転ぶなんて……さすがに恥ずかしいわね」
愛「大丈夫? 少しは気を付けてね」
葵「はい、お姉さま!!」
ち「椿先輩といい嵐のようですね」
万「たしかに言いえて妙だね」
ち「と言いつつ、お茶の準備を進める辺り従う気はさらさらないようで……」
椛「いざとなったら愛が頼めば一発だしな」
愛「人を都合のいい道具みたいに言うな。困るのは僕なんだから」
ち「ああ、あの人、レズビアンじゃなくて、鏡柳先輩が好きなんですね」
万「っていうか、顔が良ければ何でもいいんだろうね。韓流アイドルのポスター集めてたし」
ち(鏡柳先輩とはベクトルが違う気もするけど、本当に顔が良ければ何でもいいんだ)
椛「それより、ケーキ食って帰ろうぜ」
ち「……懲りないですね。食べますけど」




