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【超能力先輩とア〇ゾン】

万「じゃあ、届き次第こっちから連絡するから」

男「おっけー。頼んだぞ」


ち「あれ、今出ていった人、久しぶりの依頼人ですか?」

万「おお、小桜さん。そうだよ、ある物を手に入れてほしいって話」

ち「ある物?」


椛「あー。近くのスーパーにはないみたいだな」

ち「なんでそんなことが……? ああ、超能力ですか」

万「今、椛の能力忘れてたよね!?」

ち「忘れてないです」

椛「悪かったな。ほとんど能力を使ってなくて!!」


椛「この近辺の販売されてるものなら、全部把握できる。その数もな」

万「ちなみに、いくつかのスーパーから万引きGメンの依頼が来たこともあったよ」

ち「割とオープンにしてるんですね」


椛「いや、知り合いが経営してる店なんだよ。ネフィを作ってもらったりしてる奴だ」

ち「ああなるほど」


ち「それで、今回の依頼って何なんですか?」

万「両親の結婚記念日にプレゼントしたいらしいよ。だから、おすすめの物を見繕ってくれって」

ち「それ、ここに頼むことですか!?」

万「そのぐらいの依頼の方が気張らずにできるしね」


万「何より超能力研究会の目的は、俺達の能力を把握するための部活。その実験代わりに生徒や先生の依頼を利用しているだけだから」

ち「ここそんな部活だったんですか!?」

万「いや。今思いついた」

ち「嘘かい!!」


椛「本当は椿先輩の暇つぶしのための部活だったんだよ。けど、あの人、面倒見のいいひとだったから、お悩み相談みたいなのをやってるうちにそうなっただけだ」

ち「割と雑な経緯!! そういうのってもっとちゃんと話すべきことでは!?」


万「まぁ、気負わずにやっていけばいいから。あと、そんなに依頼は来ないし」

椛「そりゃ、名前から何からすべて怪しいからな」

ち「たしかに」

万「そこで納得されるのは解せないんだけど!?」


椛「それより、スーパーには売ってないぜ? どうするんだ」

万「仕方ないからア〇ゾンで良さそうのを見繕っておこうか。あくまで依頼は、参考になりそうな品を探すってだけだから。ちょっとした物品調査だしね」

ち「思いっきり現代社会に頼り切ってるんですけど!?」


万「超能力者だって、ア〇ゾンぐらい使うよ」

ち「普通に宅配を受け取ろうとする超能力者嫌なんですけど!?」

椛「じゃあ、悪いことでもしろってか?」

ち「……やっぱりア〇ゾン使いましょうか」


ち(先輩たちに悪事を働かせたら、とんでもないことになりそう)

ち(良くも悪くもブレーキってものを知らないからなぁ)


万「小桜さん、ア〇ゾンとか使う?」

ち「私はあんまり使わないですけど、お父さんは釣り具だったりプラモデルだったりを見てますね。買ってるところは見たことないんでウィンドウショッピングだと思いますけど」

椛「ほんとにウィンドウを眺めているしな」


ち「パソコンだけに? ちょーおもしろいですね」

椛「めちゃくちゃ無表情じゃねぇか!!」


万「うーん。アマゾンで食器を見ているけど、良さそうなものは無いな―」

ち「一人だけ先進もうとしてますよ」

椛「あ、これ綺麗じゃないか? ほら、小桜よそ見してんな」

ち「さっきまでふざけてた癖にいけしゃあしゃあと……」


結局、岸先輩が選んだメーカーさんにオーダーメイドを頼んだらしいです。

ち(センスの良さだけは認めざるを得ない……)

アマゾンで頼んだイヤホンが一週間で壊れました……。

けど、アマゾンって便利ですよね!!


私の980円が……。

(もしかして『安物買いの銭失い』)

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