【超能力先輩と漢字】
楓「お邪魔しまーす」
万「おはよー」
ち「先輩、おはようございます」
楓「そういえば、ちよ。昨日これ見た?」
ち「え、なになに?」
楓「……」
ち「……」
万「またスマホ忘れたんだね……」
楓「すぐ取って戻ってきまーす!!」
ち「相変わらず、すぐにものを忘れちゃうんだから」
万「ところで、話は変わるけど、『忘れる』ってさ、心を亡くすって書くよね」
ち「いきなりそれが何ですか? まさに今の楓がそんな感じでしたけど」
万「漢字の成り立ちって面白いよね」
ち「それ絶対今読んでる『漢字部首一覧』の影響ですよね!?」
楓「ただいまー。なになに、何の話?」
ち「楓おかえりー。早かったね?」
楓「うん。教室と超能力部の往復慣れちゃったからさ、最短ルートで来れるようになったんだ」
万「絶対に無駄な技術だよね!? きっと一生使わないだろうってことは予知能力が無くてもわかるよ!?」
ち「今漢字の話してたんだけどさ、『忘れる』って心を亡くすって書くでしょ」
楓「そういえばそうだね。え、それがどうかしたの?」
万「漢字の成り立ちって面白いよねって話」
楓「それ絶対今読んでる『漢字部首一覧』の影響ですよね……?」
万「二人ともよくお見通しのようで……」
万「でもさ、『火』って感じは、燃えてる火をイメージしたものじゃん?」
ち「あー国語の授業で聞いたことあるような」
楓「漢字ってそういうのが多いんじゃないの?」
万「でも、鶴とか全然イメージ湧かなくない? これのどこ鶴!?」
ち「いや、そういうのは部首に意味があるんじゃないですか……?」
楓「今調べたら、はるか遠くにいる尾の短いずんぐりした鳥って意味があるらしいよ」
ち「鶴にそんな長ったらしい意味が込められてたの!? 図鑑かよ!!」
楓「違う違う!! 鶴の左の部分だって」
万「だとしたらなおさらだよね!?」
万「鶴の左の部分って、名前あるの?」
楓「もともと、鶴は左の部分だけで成り立ってたみたいです。それがいつの間にか……」
万「え、漢字ってそういうものなの!? いつの間にか鳥へんに乗っ取られてるじゃん」
ち「いや乗っ取りとかいうシステムないと思います。部首は寄生虫じゃないんで」
万「でも似たようなものじゃないか!! 鶴の左が可愛そうだ」
万「スマホやパソコンの予測変換にすら出てこないし……。きっと立場を追われたんだ」
ち「どんな殺伐とした世界観!?」
ち「っていうか、普通に鶴の方が一般的なだけですよね」
楓「そもそも、鶴の左を使いたいときなんて来ないと思います」
万「まぁ、それもそうか。漢字テストで引っ掛け問題とか出たら嫌だし、なくていいか」
ち「すごい白状!! 言ってることはわかりますけど」
万「同音異語とか、結構引っかかっちゃうよね」
楓「う、私いつも『測る』と『計る』を間違えちゃう」
ち「そういえば、『々』って何なんですかね?」
万「ああ、それは永遠の謎だね」
ち「永遠の謎!? どんだけ深刻視してるんですか!!」
々の小話
音を表す言葉であるため、正式には漢字ではない。
どちらかといえば『!』や『?』と同じ記号に似たもの
キーボードの設定で『ノマ』って打ったら入力できるようにしてます
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