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【超能力先輩と彫刻】

楓「ちよ~、今日は部活行くね」

ち「うん分かった~」


廊下にて


万「やほ」

ち「あ、先輩、鍵取りに行ったんですか?」

椛「今日、友田来ないんだって?」

ち「顧問の先生に呼ばれてるらしいです」


万「あ、そうだ。小桜さん、どこかで校長先生見なかった?」

ち「いや、見てないですよ?」

椛「校長なら、年明け初登校の日に挨拶してただろ」


万「うん、引き受けていた依頼の経過報告をしたかったんだけど、見当たらなくてね」

ち「前にカル〇ス貰ってたじゃないですか」


万「その時も、直接貰ったわけじゃなくて、水山先生からだったからさ」


椛「まぁ、あの人、死ぬほど忙しいからな」


ガラガラ


ち「わ!! なにこれ……!?」

椛「石像か? ずいぶんといい出来だな」

万「愛をモチーフにしたもの? そういえばこの前、美術部の女の子にモデルになってくれって頼まれてたよね」


ち「普通、絵のモデルだと思ったんですけど……」

椛「これは特殊なパターンだなぁ」


ち「ところで肝心の鏡柳先輩は?」


椛「たしか、椿先輩と一緒に帰ったぞ」

万「ペット用の服屋に行くとか言ってたよね」


ち「椿先輩、ペット飼ってるんですか!?」

椛「飼ってなかった気もするが……」

万「あれ、最近飼い始めたとも言ってた気がする」


椛「どっちにしろ、そういうのを見るのが好きな人だからな」


万「それより、コレどうするの?」

ち「ここに置きっぱなしにしておくわけにもいきませんしね」


万「カーテンの向こうにしまっておけないの?」

椛「いやだよ!! 見られたら変な誤解されるだろ」


万「たしかに。これを飾ってるところを見られたら気まずいよね」

ち「葵先輩に見られた時には大惨事ですよ」

椛「最悪、超能力研究会はおしまいだな」


万「でもね。俺たちも慣れてきてるからさ。こんな風に話してると都合よく富士見が現れるんでしょ!!」


しーん……


椛「あのな。アイツだって忙しいんだよ。特に今の時期は、いろんな仕事が重なるだろう。去年だって、手が回らないからって面倒な依頼をわんさか持ち込んできただろ」


ち「……じゃあ、むしろ来ないとおかしくないですか?」


椛「あ? ……いやまて、確かにそうだな」

万「そもそも富士見、今日学校来てないよね」


ち「葵先輩って怪我も病気もほとんどないですよね。不死身なんですから」

椛「超能力抜きで健康優良児の不死身が体調不良!?」

万「いや、先生は欠席の理由を話してない」


美「すいませーん!! 鏡柳くんのデッサン完成したんで持ってきたんですけど……」


椛「は? この彫刻じゃねぇのかよ?」

美「彫刻? いや、私たちが頼んだのは、デッサンです。多少無茶なポーズも撮ってくれるから、1年生の子たちに陰影とか教えるのに便利で……」

万「じゃあ、この彫刻のことは知らない?」


美「はい。1年生の勉強ついでに、描いたやつを持ってきてほしいって頼まれただけです。すごく出来がいい彫刻で、今にも動き出しそうですけど、誰も作ってないですよ」


ち「え、なに? 何が起きてるの!?」


万「デッサンは受け取っておくよ。……今すぐにここを離れた方が良い」

美「え? なにかあるの?」


椛「いいから出て行け!!」


美「え……!? 後で事情聞かせてね~」


椛「おい、万。今すぐ小桜連れて行け。校長、椿先輩、愛、富士見、全員にテレパス!!」

万「今やってるよ!! 小桜さん行こう」


ち「ダメです!! 岸先輩が1人になったら……」

椛「後輩に心配されるほど弱くねぇよ。この彫刻を調べられるのは俺だけだ。本気で超能力を使おうと思ったら、お前たちが邪魔だってだけだ」


万「ちょっと手荒に瞬間移動するからね。割と必死に掴まってて!!」

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