【超能力先輩と女装メイド】
万「夏休みが終わったってことはさ、そろそろいろんなイベントが始まるよね」
ち「まぁ、来月末には遠足がありますからね」
ち「あ、先輩たちは修学旅行か」
万「そうだね。沖縄、楽しみだなー」
ち「行ったことないんですか?」
万「さすがにね。簡単に行ける場所じゃないし」
万「修学旅行が終わったら文化祭、学校とは関係ないけど、クリスマスも近いしね」
ち「去年の文化祭って何したんですか?」
万「あー、俺のクラスではカフェをやったかな」
ち「なんか普通ですね」
万「そりゃ、学校行事だし、奇を衒ったことはできないよ」
椛「嘘つけ。女装しといて、普通は無いだろ」
万「椛、居たの⁉︎」
椛「ああ、カーテンの向こうで寝てた」
ち「相変わらず自由ですね」
ち「それより、女装って?」
万「あ、いや、それは……」
椛「メイドカフェをやったんだが、メイドの人数が足りなくてな。愛は自分をそういうふうに使うのを嫌がるから、代わりにこいつが、メイド役をやったんだよ」
万「恥ずかしかったから、秘密にしたかったのに」
ち「写真とか残ってないんですか?」
万「椛見せないでね‼︎」
椛「いっぱい残ってるぞ〜」
万「椛〜‼︎」
椛「こっちが、メイク前のやつだな」
ち「うわ、可愛い‼︎」
椛「バレない程度に骨格を変えてるからな。結構女っぽいぞ」
ち「先輩、案外ノリノリじゃないですか」
万「違うんです。鏡で見たときにどうしても気になったから……」
椛「で、クラスの女子にメイクされてるところ」
万「え、あそこも撮ってたの⁉︎」
椛「普通に使ってた、白のメイド服だけじゃなくて、他のクラスの黒いメイド服に着替えたやつもあるぞ」
ち「うわ、ポーズまでとって楽しそうですね」
万「みんなに可愛いって言われて、テンションが上がっちゃったんです……」
椛「あとは、なんで着てるのかわからない、チャイナ服」
万「ちょっと待て、なんでお前がその写真持ってるんだ?」
椛「北村から買った」
万「あいつ、ブン殴ってやる……」
ち「なんで、チャイナ服なんて着てるんですか?」
万「北村ってやつに頼まれたんだよ。他の人に見せないって約束で」
椛「文化祭終わってから、普通に売ってたぞ」
椛「あいつ写真部の立場をいいことに、学校中の女子の写真撮って、バカ男子に売りさばいてたんだよ。で、俺は万の写真を見かけたから、面白半分で買った」
万「ちょっと待て、と言うことは、アレの写真もあるの?」
椛「ああ、幼女の服着てランドセル背負ってる、キツめの写真のことか? 当然あるぞ」
ち「え、見たいです。相当やばい絵面になってますよね?」
万「恥ずかしいから、もうやめて……」




