第九話~嫌な流れを感じる!添え~
よろしくお願いします。
腐ロリ様のお怒りもすっかり収まった日、僕は冒険者ギルドに
来ていた。
「ええっ!?もうレベル40になったの?………何かヤバいものとかしてないわよね?」
「するわけないじゃないですか!漫画描いてたらいつの間にか上がってたんですよ。それより次のジョブは何になれますか?
「冒険者カードを借りるわよ。…………次に成れるのは一つだけしかもまた新しい職業よ」
可能なジョブチェンジ
·オタク執事
そのままやんけ。
いやいやもう突っ込まないぞ。華麗に無視します。
「じゃあ、ジョブチェンジしてください」
~ステータス~
·オザキタクミ
レベル40
職業 オタク執事
体力 B
魔力 E
攻撃力 E
守備力 E
素早さ C
知力 A
運 B
·スキル
·料理オタクレベル7 ·掃除オタクレベル7 ·二次元オタクレベル10 ·作画オタクレベル8 ·アイデアレベル5 ·作画スピードレベル7 ·万能オタクレベル1
今回は中々能力も上がり、スキルレベルも上がって、新たな万能オタクスキルを手に入れた訳だけど、オタク付けすぎじゃね?
オタク付けすぎてオタクインフレ起こりそうなんですけど?
……というか意地でも攻撃スキルを取らせないのはなぜ?
「すごいじゃない。能力も上がってスキルもこんなにあるなんて」
「全然すごくないですよ。攻撃スキルはないし、攻撃力と守備力と魔力がEに上がったとはいえ、冒険者として役にたたないステータスですよ!」
「でも知力がAなんて凄いわよ。それにメロリーちゃんのお世話には欠かせないスキルばかりでよかったじゃない」
良かったのかなぁ。正直より苦労しそうで怖いんだけど。
「それじゃあ、今晩の食材を買わないと行けないので失礼しますね」
アリシアさんに別れを告げ、食材を買いに市場に来たんだけど、味見をして凄く旨い人参を見つけたので人参を使った料理にしよう。なんでもキャロット村という村が作っている人参らしく有名なブランド人参だそうだ。
家に帰ってくると相変わらずBL漫画を描いてるみたいだ。
「ただいま帰りました。今日の夕飯はキャロット村という所の有名な人参が手に入ったので、人参料理を作りますね」
――ポトリ。
腐ロリ様はジーペンを落とすと肩を震わせる。
「どうしたんですか? 何かまずい事でも言いました?」
「キャ、キャロット?」
「はい、そうです、キャロット村です。 もしかして知っているんですか?」
「キャ、キャロット!キャ、キャロットォォォォオッ!!」
突然、叫んだと思ったら、疾風の如く家を出ていった。
あれ? この流れ非常に不味い気がする。
読んで頂きありがとうございました。