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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

むかしむかしの出来事

作者:

命の大切さはこうやって学んでいくんでしょうね。

むかし、私の家にはペットのハムスターがいました。


とてもかわいい女の子でした。


彼女はとても賢く、どこか抜けていました。


父が教えた脱出の仕方を一度で覚えてしまう頭の良さ


なのに、いつも見つかるのはゴミ箱の中


なんでそこに入るのかは知りませんでした。


でも、とても優しい


家族を慰めてくれるとてもかわいい子でした


父と母にとてもなついていました。


はむすたーの寿命を超えて私たちの家族でした。


でも、別れは来るものです。


彼女はある日、おなかをふくらまして冷たくなっていました。


ハムスターは死ぬとおなかにたまるガスのせいでふくれてしまうのです。


死んでしまったことが信じられなかった私は軽くおなかを押しました


きゅー・・・


確かに鳴き声が聞こえました。


でも、動くことはありませんでした。


家族はみんな泣いて、私は目からあふれる涙を抑えられませんでした。


私が初めて体験した【死】というものでした。


私は、初めての死が彼女でよかったと思っています。


今でも脳裏でゴミ箱に落ちてる彼女が思い出せます。


その後、何度かハムスターを飼いました。


そして、変わらず脱出を教える父


なぜか、ゴミ箱で見つかる彼女たち


そして、私が学校に連れて行ってもいつの間にかゲージに帰ってくる彼女たちが不思議でした。


でも、彼女たちも死んでしまい冷たくなっていなくなりました。


今では、ペットを飼うことはないです。




私は彼女たちに出会えて幸せだと思う


彼女たちのおかげで【死】というものを知り、与えること、与えられることを知りました。


私の両親に感謝しています


私にやさしい【死】ということを学ばせてくれて。





そんな彼女たちのことで許せないことが一つだけありました。


彼女たち自身のことではありません。


彼女たちのことを馬鹿にした、けなした心無い少女のことを私は許すことはないでしょう。


どうして寄り道をするのかを聞かれ、数日前に死んだペットのお墓を見に来て、ついでに線香をあげるため。


そう伝えたのですが、少女はかわいそうだねと言って賛同しました。


しかし、前日の態度とは裏腹に数日前にお墓をつくった場所に帰り道寄っただけで、先生に言いみんなに言い

その日、馬鹿にしてきたことをどや顔で語る姿を・・・忘れないでしょう。


子供の時のこととはいえ、倫理観がないと思いました。

そして、それを許す先生の知恵のなさには笑ってしまいました。

私はいまもこの少女のことが嫌いです。


ですが、その少女は命のことや他人のことを思いやる心を親から教えてもらわなかったのでしょう。

なぜ、そのように自信満々に人をさげすむのかいまだに理解できません。

ひとえに親から愛というものを与えられなかったからではないかと思わずにはいられません。

この少女のことは嫌いではありますが、それゆえに子供を愛せる人になってほしいです。


そして、教師という職は何のためにあるのかを考えてほしいです。

子供の言うことをうのみにするだけなら、それは教師ではありません。

話を聞き、理解して、それに対して問い、教え導く存在であるべきです。

多少の体罰や説教は良いのです。もちろんちゃんとした理由があるならですが…

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