表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

第二章 手紙

のぼりかけの月が照らす夜

島の浜辺では、ブルー、レオン、カエデの3人が座り込んでいた

━━━ 島の浜辺 ━━━

今までにない事態だ。あのスイがかっさらわれるなんて。

カエデはずっと泣き通している

《師匠ぉ~……うぇぇ…えぐっ…》

「いつまで泣いてんだよ。そんなことしててもしょうがないだろ」

《レオ兄…だってししょ、師匠がぁ…うぅっ…》

「お前の泣き声頭に響くからいい加減やめてくれってば」

彼女の声は脳内に直接届く。うるさいからって耳を塞いでも無駄なのだ。

カエデはさらに激しく泣く。ああもう。

「………」

ブルーはさっきから城の方を向いて頬杖をついたまま動かない

「ブルー、さっきから何考え込んでんだ?」

「……あの娘のことだ」

「あの娘?それって、『人魚姫』こと?」

ブルーは無言でうなずく。


━━━『人魚姫』━━━

俺たちが彼女と初めて会ったのも、この浜辺だった━━━






━━━時は、今日の朝までさかのぼる。

俺たちがこの島に来たきっかけは、ブルー宛に届いたある一通の手紙だった。

内容は、『例の薬』の輸入と、もう一つ。

「おいでになったついでに、結婚式にもぜひ出席なさってくださいまし。披露宴では、最高のおもてなしを御約束いたしますわ」

といった招待状だった。

取引だけなら俺とブルーだけでも良かったんだけど、結婚式に行ってみたい!と言うカエデとスイの熱意に折れて、結局4人でこの島へ来ることになった。

島までの移動は、せっかくなのでスイに乗せて行ってもらうことに。

ボートなんて比べ物にならないくらい速いし、移動するための船をレンタルする手間も費用もいらない。こんなにいい話はないだろう。


島には、まもなくついた。






今回は少し短めになります。

『例の薬』についての言及は、この人魚編ではあまり関係がないので致しません。

あと、3人とスイの関係性についてですが、今軽く説明を加えたいと思います。

今回のメイン目線にまわったレオン、そしてカエデは、科学者であるブルーの助手を務めています。スイは、ブルーとは長い『友人』にあたります。彼はブルーに対して特別な思いを抱いていますが、ブルーは彼を『友人』または『助手』としか考えていません。カエデがスイを『師匠』と呼ぶのは、ただ『人生(?)の大先輩』という意味なので、特に2人に師弟関係はありません。

大体こんな感じです。

この関係性を踏まえて読んでいただけると、今後の話が少しは読みやすくなると思います。

最後に長文失礼しました!ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

ではまた次回!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ