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序章

このページを開いていただいてありがとうございます。


楽しんでいただけると嬉しいです。

 太陽はその日の仕事を終え、すっかり暗くなってしまった。

 俺たちが歩いている海岸沿いの崖とガードレールに挟まれた道には街灯が少ないせいか不気味な雰囲気を醸し出していた。

「今日は楽しかったね~」

「そうだな」

 俺は彼女にそう返すと波の音に耳を澄ませた。似たようで、しかしそれぞれが異なる波の音は、ずっと聞いていても飽きないものだった。

 今日は彼女とデートに行った。

 俺にとって彼女はオアシスのようなもので一緒にいて心から楽しいと思えるし癒される、そんな大切な存在だ。

 今回は彼女が海に行きたいと言ったからそれに答えたのだ。

 行ったのは良いが、海水浴場には人がたくさんいてイモ洗い状態になってしまった。なのでやることと言えばレジャーシートを敷いて、パラソルを立てて話すくらいだった。

 しかし、夕方になると人がだんだん減ってきたので一緒に空気を入れるタイプのボート的なもので浮いたりして遊んだ。サーフィンも海の家からサーフボードを借りてやってみたが、全くできなかった。

 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのである。

 気が付けばもう日が暮れるところだった。

 俺たちは急いで片づけをして帰路についた。

 今は駅に向かって歩いてる最中だ。

「・・・・・・」

 彼女がじーっとこちらを見てる。

「・・・どうした?」

 聞き返すと急に、ばっしーん!とバスケでダンクシュートを決めたときに感じるような気持ちよさを感じる、良い音が響いた。

「いってぇ!!」今日は快晴だったので俺は相当日焼けしたのだ。

「あははははは!」

 彼女は楽しそうに笑っている。どうやらかなり強く俺の背中をひっぱたいたようだ。

 あまりの痛さに俺は悶絶した。

 その様子を見た彼女は、

「ごめんごめん。そんなに痛かったの?(笑)」

 と、俺を馬鹿にするように見てきた。

「あのなぁ。痛いに決まってんだろ。どんだけ日焼けしたかわかってんのか?」

 そういうと、彼女は俺の背中を見て、

「わぁ。ほんとだ!」

「ほんとだじゃねーよ。あーいてぇ」

「え?誰に会いたいの?もしかして浮気してるの!?ひっどい!許せない!」

「んなわけねーだろ」どうしてそういう展開になるかな・・・。思考回路が小学生だろ。

「ほんとにぃ?」

「ああ、ほんとだよ。」俺はぶっきらぼうに答えた。

 そんな他愛もない会話をしながら歩いていると駅に着いた。

 その駅はとてもぼろかった。外壁はコンクリート製で塗装が所々剥げていて、黒ずんでいた。その上にあるハの字型の瓦でできた屋根も所々割れてしまっていてとても不気味だった。さらに建物内は蜘蛛の巣が3個ほど天井などにあり、お化け屋敷と言っても通じるようなボロさだった。そんなところに一つだけある改札口を通り、ホームで彼女と電車を待っていた。

 10分ほどたったところで電車が来た。誰も人はおらず、乗客は俺たちぐらいしかいなかった。彼女の手を引いて電車に乗った。

 電車に乗っているときも、周りに人がいないことをいいことにいちゃいちゃしながら乗っていた。

 30分ほど経っただろうか。電車が俺たちの最寄駅に着いた。

 ロータリーまで改札を通って行き、家路についた。

 最寄駅に着いてからは疲れたからか、何も話してなかった。

 ただただ、足音が響く。

 彼女が沈黙を破った。

「今日はありがとね。私のお願い聞いてくれて。すごくうれしかった」

 その声はなぜだかさびしいように聞こえた。疲れてるからだろうか、と俺は思った。

「ああ、いいよ。お前と一緒ならどこでも楽しいからな。」ちょっと照れながら俺は言った。

「ほんとに?嘘でもすごくうれしい」

「嘘なんかじゃないよ」

「じゃあ、仮にこの地球上で私たちだけになったとしても?」

「うん。もちろん」

「じゃあ、私がいなくなっちゃっても探してくれる?」

「ああ、当然だろう」

「ふふっ、うれしい。約束だよ?」

 俺はなんで彼女はそんなことを聞いたのだろうと疑問に思いながらも、

「ああ」

 そう、答えた。

 その時、俺は青臭い事を言った自分が少し恥ずかしくて、気付いてやれなかった。

 彼女の問いかけの本当の意味に・・・。

読んでいただいてありがとうございました。

たまたまひらめいたので書きました。

序章って何かけばいーんだろなんて思いながら書いたので、ぐだぐだになってしまったような気がします(笑)

この話の最後まで構成はできているので、ちびちびと書き進めたいと思います。

面倒をかけますが、感想も書いていただけると嬉しいです。一言でもいいですのでよろしくお願いします。

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