10話 土地神様のお友達 その四
マトイさんとの話の後、僕らは倉庫の前まで戻ってきた。
そして現在、目の前の予想外の光景に呆然と立ち尽くしている。
どんな光景かというとそれは──
「ウオオオ! 大人しく吐くんだキリチャン! ウオオオ!」
「何を吐けばいいのか分からんのんじゃけどうわああ!!」
「がんばれー二人ともー」
膝を抱えて座るイザを中心に赤毛の女が白毛の神様を追いかけまわしていた。
ブリッジで高速移動しながら。
「なんでその体勢のままそんな機敏に動けるんよ!?」
「HAHAHAHAHAHA!! EverydayのTrainingを欠かさなければこのクルァイの動きができるモノでございまグワァァァ砂が目と口にッッ!!」
「あ痛たたた小石と砂が」
「なにこれ」
砂埃を顔面に受けて派手に転げまわる赤毛のバカと、二次被害で頭から砂を被るミニマムおさげを見ながら僕は呟いた。
うん。ホントに何なのコレ。
「おう、おかえりさん」
いつの間にか妖怪に進化を遂げた赤毛の友人に困惑していると、少し離れた位置で様子を伺っていたフキが片手を上げた。
「あ、ただいまフキ。……で、何なのこの状況?」
「話すと長くなったり短くなったりするんだがな……」
「簡潔にまとめろ」
「休憩がてら女子三人で恋バナしてたらああなってた」
なるほど簡潔にまとめられている。
謎は深まったけど。
「どんな恋バナをしたらサラがスパイダーウォークすることになるんだよ……」
「ああ、あれはなんやかんやで追いかけっこに発展したはいいがサラの足が速くてキリさんがすぐ捕まるからハンデとしてああいう形になっただけだ」
「他にやりようがあっただろ」
ていうかなんで捕まえたのにやり直してるのあの紅白二人組。
「ん? あの二人はともかく、イザは……」
「最初はアイツもサラと一緒に追いかけてたんだがな。如何せん体力不足で途中バテたから俺が中心点になるように提案したわけだ」
「なるほど。狙いは?」
「そりゃあのちっさいのに一泡吹かせる為に決まってんだろ。計算通り砂を被ってくれたぜフハハハハハ」
「オラァ!」
「ウボァ!」
フキが悪い笑みを浮かべた途端、その頭は地に伏すことになった。イザに背後から箒で後頭部をぶっ叩かれたのである。
思わず拍手してしまうほど素晴らしいフルスイング。流石は容赦という熟語が辞書に無い女、井櫻だ。
「ふぅ……悪は滅びた」
「お疲れイザ」
「ああセキ、おかえり。なんの話してたのよ?」
「いや、大したことは……お礼を言われたくらいかな」
「え、怒られなかったの? あの本見られたのに?」
「うん、話せる人で助かったよ」
「ふーん。……で、そのマトイさんは?」
イザの言葉に振り返ってみると、一緒に帰ってきたはずのマトイさんの姿はなかった。
フキと話していた時点でやけに静かだとは思ってたけどその時いなくなっていたんだろうか。どこ行ったんだろ?
「……マトイさんならさっき倉庫ん中入ってったぞ」
「うわ復活した」
「チッしぶとい」
「フッ、褒めるな褒めるな」
「「別に褒めてねえ」」
まあその頑丈さは感心するところではあるけども。
それであの人はなんで倉庫に……ってそういえばさっき手伝うって話してたんだっけ。
「……って何してんの二人とも」
マトイさんの行方を探して倉庫の方に目を向けてみると、何故かサラとキリさんが倉庫の入口で並んで正座していた。紅白美女のお雛様とお雛様状態である。
「いやさっきマトイに『危ないから座ってなさい』って怒られて……」
「ハンセーの態度を見せる為にセイザでゴザル」
「態度だけかよ」
ちなみに二人の足元にはブルーシートが敷かれている。
またマトイさんの上着が犠牲になっていなくてちょっと安心した。
「えーっとマトイさんは……」
「呼びました?」
正座する紅白を尻目に呟くと、件の人物が倉庫から顔を覗かせた。
厳密には顔は隠れて見えない人物ではあるが。
「中で何してたんですか?」
「勝手ながら中の掃除を少し。余計でしたか?」
「いえ、むしろ助かります」
別に僕の許可は取らなくてもいいんだけど……いちいち丁寧な人だなあ。
ここまでの行動からしてすごくまともな人なのは重々承知しているけど、如何せん見た目の怪しさが勝ってるから頭がおかしくなりそうだ。
「一応確認してもらってもよろしいですか?」
「分かりました」
促されるままに倉庫内を覗くと、そこには──
「……なんじゃこりゃ」
──なんということでしょう。
倉庫内にあった砂や埃は一つとして無くなっており、中に残っていた物は綺麗に全て磨かれているではありませんか。
さらには壁の汚れや蜘蛛の巣も綺麗に撤去され、カビの臭いのする淀んだ空気もスッキリと澄んだものになっています。
匠の技によってまるで中身だけリフォームしたかのようにも見える、素敵な空間が形成される倉庫へと様変わり。これは家主(?)の土地神様及び管理をしているアザミさんも満足の出来なのではないでしょうか。
……いやちょっと待て。
僕とフキが話していた時間はほんの数分程度だったはずだ。
あの短時間でここまでやったのこの人?
え、凄くない?
「……師匠とお呼びしても?」
「申し訳ありませんが弟子は取らない主義でして」
にべもなく丁重に断られてしまった。
くっ、掃除の極意を教わろうと思ったのに。
「へー、マトイさん掃除上手なんですね」
「マトイってなんでもできるよねー」
「オレにも苦手なことはあるけどね」
僕が弟子入り志願を断られていると、後ろからイザとキリさんが様子を見にやってきた。
いや上手とかいうレベルじゃない気もするけど……まあいいか。
「おい俺らの仕事半分減ったみたいだぞ!」
「Yeahhhh! マトチャンそのまま全部ヤッチャッテー!」
……とりあえず外ではしゃいでる馬鹿二人は後でシバいておこう。
〇〇〇
「──よし、コレで最後だな。フキ、右の棚の三段目に頼む」
「りょうかーい」
倉庫から物を運び出す時に書いた配置のメモを片手に、フキに最後の指示を出した。
やっぱり重い物を高い場所に運ぶのにコイツの背丈と筋肉は最適だな。呼んで良かった。
「マトチャンのお陰で早かったネー」
「アタシらやることほぼなかったしね」
「そうじゃねえ」
後ろでのほほんとしている三人娘の言う通り、今回のほとんどの作業はマトイさんの働きによるものが大きかった。
とてつもない手際の良さ……と同時に単純に動きが早すぎて、掃除を再開してからものの三十分で倉庫内の掃除は終了することになったのである。
……ホントは今日の所は全体的に軽く整理と掃除をして、細かい部分は来週やる予定だったんだけどね。
まさか今日だけで、というか一時間もしないうちに想定以上に綺麗になって終わってしまうとは嬉しい誤算だった。
「マトイさん、本当にありがとうございました」
「お役に立てたのなら光栄です」
恩を着せるでもなくそう言って軽く笑うマトイさん。
なんかもうこの見た目にも慣れてきたし、ただの良い人にしか見えなくなってきたな。いややっぱまだ怖いわ。
「いやー出番がほとんどなかったなあ俺達」
「ザンネンですナーHAHAHA」
……こちらにサボり魔が二人いたせいで余計にマトイさんがより輝いて見える。
手伝ってくれた謝礼としてアザミさんから預かったお金で昼食を奢るつもりだったけど、サラとフキには飲み物だけで良い気がしてきた。二人の分マトイさんに奢ろうかな。
「時間余ったし、ここからどうしようか?」
「ワタシの家でテスト勉強しとく?」
「一仕事終えたところで嫌な事思い出させないでよ……」
「てすと? ……ああ、試験のことかいね?」
あ、キリさんテストのこと知ってるんだ。
相変わらず土地神様の持っている一般知識の範囲はよく分からない。
「はい。実は中間テストが近いんで、準備しておいた方がいいかと思ってまして」
「近いって言っても来週だけどな。まだ余裕はあんぞ」
「今回は範囲がちょっと広いからね。早めに対策するに越したことはないでしょ」
「それはそうだけど……せっかくの連休なんだし、一旦忘れない?」
「学生サンは大変ですねェ」
そう、学生も色々大変なんですよ。
その後、話し合いの結果テスト勉強は無しにして、早めの昼食を摂ることに決定した僕らは全員揃って境内から出たのだった。
〇〇〇
下山して榎園家の前まで到着した僕らは蔵と掃除用具入れの鍵を榎園家へ返して、早速昼食を食べに向かおうと思ったのだが……。
「あ、キリと榎園さん達にお渡しするものがあるので少し待って頂いてもよろしいですか?」
と、マトイさんに言われた僕らは榎園家にお邪魔して暫し待機となった。
そして現在、僕とフキは客間でお茶を啜っている。
「落ち着くなぁ」
「だねぇ。……サラ達は何してんだろ?」
「さっき漫画読むとか言ってたぞ。例の同人誌の原作だったっけな」
「あ、そうなの」
この家に着いてからというものの、女子三人組は僕らを残して二階のサラの部屋へと引っ込んでいった。なので我々男二人は寂しく一対一で茶をシバいているというわけだ。
にしても原作漫画か。たしか原作はアクションものだったはずだし、今度僕も貸してもらおうかな。
「それよか俺はあのマトイって人の諸々が気になるところだな。何持ってくると思うよ?」
「うーんそうだな……キリさんとサラにって言ってたし、世話になってる謝礼に菓子折りとか? あ、でもそれだとキリさんにも渡すのはおかしいか。フキはどう考えてる?」
「キリさんの着替え。下着を含む」
「お前がいつもどおりで安心したよ。……いや当たってそうでもあるな」
発想の元はスケベ心から来るものだろうけど、実際あり得そうなところではある。昨日の買い物の時に聞いた話では最初に会った時の着物くらいしか服を持っていなかったそうだし。
「だろ? 当たってたらジュース奢れ」
「え、普通に嫌だけど」
「やだ、にべもない……まあいいか。それとアレだな。さっき境内から出るときあの人、キリさんと一緒になんかしてたよな? アレなんだったんだ?」
「あー、なんかキリさんが小石と葉っぱか何かを握ってから賽銭箱の横に置いてたね。たしかに何だったんだろ」
「アレは祀られている神の一時的な代替として置いた物ですよ」
「「うおっ!?」」
二人でマトイさんの謎の行動を思い返していると、僕らの間に当の本人が正座していた。
「いつの間に現れたんだアンタ」
「一体どこから……?」
「普通に玄関からですよ? そこで管理人……アザミサンに会ったのでそのまま通して頂きました」
なるほど。それでインターホンの音が聞こえなかったのか。
まあそれはともかく、さっきの話はどういうことだろう。
「えっと、代替というのはどういう……」
「ン? キリから聞いてませんか? 祀られている存在が神社から離れる際は役目を全うできないので、ああして適当な物に力を分けて身代わりとして置いておくんです。自律型のAIみたいなモンですね」
「神様の世界もAI化の波が来てんのか……」
「便利な世の中だね」
「本来は人形なんかいいんですが、急ごしらえということでその辺の石と草で代用しました」
あ、そこは結構適当でいいんだ。もっと特別な代物なのかと思った。
「昨日、近くの街中で歩くキリを見かけましたけど、その時相引サンはご一緒でしたよね?」
「えっ……見られてたんですか?」
「まァ偶然でしたけどね。実のところそれもあって今回様子を見に来たというか……。その時も境内から出る時に彼女が何か置いていると思うンですけど」
この前のデート、見られてたのか。いやデートじゃないけど。顔面布巻人間がいたら街中であれ気が付きそうなものだけど、どこにいたんだろう。
それは置いといて、昨日はたしか……ん?
昨日っていうか……んん?
「キリさん、今までそんなことをしていた素振りが無かったような……?」
「……マジで?」
「あ、はい。マジで」
「アイツ……まァいいか。特に何も起きてないし」
「えっ」
マトイさんは溜息を吐きつつ頭の後ろをかくような素振りをした。
なんだかすごく不安になる物言いである。怖いんですけど。
「……ちなみに何が起きるんですか?」
「基本的にあまり大したことはないですね。例えるなら仕事の書類を一旦置いた状態になるわけですから、後で忙しくなってただろうなーってくらいです」
「ああ……」
それならまあ……。
いや、キリさん的にはよくないかもしれないけど、そんなに大した問題ではなさそうだ。少し安心し──
「まァ仮に変な地震とか災害が起きてたらヤバかったかもしれませんね。土地を護る存在がいなくなってるわけですし、被害が大きくなってた可能性は否めません」
問題しかなかったよ。むしろ大問題だ。
僕らのせいで大惨事になるところだった。ひと月もの間よく無事だったモンだな。
……次からは行動を取る前にキリさんへの確認を取ることにしよう。絶対に。
「……つか、なんでアンタそんなに詳しいんだ? 人間なんだよな?」
僕が気を引き締めているとフキが訝し気な目線をマトイさんに向けていた。
そういえば……確かにフキの言う通りだ。キリさんの関係者というのと見た目で感覚が麻痺しつつあるけど、マトイさんは自身を人間だと言っていた。なのにどうしてここまで詳しいのだろう。
「あァ、それは──」
「オマタセでしたワネ、オフタガタ……ってアレ? マトチャンだ!」
と、ここでマトイさんの言葉を遮るようにサラが登場した。後ろにはイザとキリさんもいる。
三人娘も加わってこれで客間には六人。全員がテーブルを囲って座ると割と壮観である。いや、先月の方が多かったけど……あの時はそう意識する余裕もなかったしな。
ともかく、よくお邪魔している時は少人数だから少し手狭に感じる。まあ元々部屋が広いから気になることもないけどね。
「お邪魔してます。キリ、後で話したいことがあンだけど」
「え、何?」
「……事情聴取?」
「なんで疑問形なん?」
なんで二人して首を傾げ合ってんだろう。仲良いなアンタら。
なんだか微笑ましくも思えるやりとりを見ていると、サラがマトイさんのことをジッと見つめ始めた。
「どうかしましたか?」
「それ、それダワ。マトチャン」
「どれでしょう?」
「キリチャンとAttitude... 態度が違いすぎる! カシコマリなくてもいいからワタシ達ともキリチャンみたく話してヨ」
サラはマトイさんに詰め寄りつつそう提案し、僕らの方に顔を向けて「ネ?」と同意を求めてきた。
「まあ……それもそうだね。良いと思う」
「なんか俺らだけ距離感じて気持ち悪いしな。イザはどうよ?」
「アタシはどっちでもいいけど」
キリさんを除く三人それぞれで口々に肯定する。イザについては微妙なところだが、嫌がってはいないように感じるし、肯定と受け取ってもいいだろう。
「マジで? ンじゃ遠慮なく。敬語って疲れるんだよねェアッハッハ」
僕らの反応が悪くないのを見て、マトイさんは即座に口調を崩して笑いながら胡坐をかいた。
なんという順応性の早さ。なんか僕の周りってこんな人が多い気がする。
「ところでマトイさん。二人に渡すものというのは? 見たところ手ぶらみたいですけど……」
「ン? あァ、アレね。さっきアザミサンいたから渡しといた。ていうかオレに対しても畏まらなくていいよ。なんなら呼び捨てでもいいし」
「いやぁ、流石に呼び捨ては……このままでお願いします」
「オッケー。他の皆も好きに話してくれていいからねー」
……思ったよりノリが軽いなこの人。
表情が見えないのも理由だろうけど、喋り方だけでこんなに印象変わるのか。別にそれが悪いわけじゃないけど、なんかこう……さっきまでの紳士像が崩れていく。
イザとフキも同じように感じたのか、少し驚いた表情で固まっていた。
「あー……じゃあ俺はマトイって呼ばせて貰うが、一個訊いていいか? さっき持ってきたものってなんだったんだ?」
「キリの身分証とか諸々。ここで過ごすんなら必要でしょ?」
あ、そうか。神様とはいえ今は榎園家でお世話になっている身だ。人間社会に身を置く上では必要なものだしね。
フキが横で「外したか……」とか言ってるけど、まあお前の予想もいい線いってたと思うよ。邪念抜きで考えれば。
そんな風に僕が呆れた目でフキを見ていると、イザが控えめに挙手をした。
「そもそも身分証があるんですか? 一応、神様なのよね?」
「そりゃ勿論偽ぞ……色々手続き踏んだのよ。これでもオレは顔が利くから」
「顔見えとらんけどね」
今偽造って言いかけませんでしたこの不審者?
い、いやきっと気のせいだろう。多分神通力みたいな僕らの知らない不思議パワーでどうにかしたのだと思おう。そういうことにしておく。
「キリ、一応書類上でのアンタは16歳ってことにしてるから。相応の行動を心掛けるように……聞いてる?」
「えっ、あ、うん。わ、分かった」
「酒も飲んだらダメだぞ」
「えッッ!!!!????」
マトイさんの言葉に、キリさんは驚愕の声を上げた。
今までで一番の声量が発せられ、僕らは揃って身体をビクつかせた。
……キリさん、飲兵衛だもんな。
酒を禁止されるとなればそんな声も出るか。
「そ、そんな殺生な!! お役目の中で見つけた唯一の楽しみなのに!!!」
「ウワァ、キリチャン必死」
キリさんは悲痛な叫びを上げ、縋るようにマトイさんの膝元へと泣きついた。あまりの必死さにあのサラでさえちょっと引いている。
ていうか先月も同じような台詞吐いてませんでしたっけこの神様。
「……まァ、周りに迷惑かけないで飲む分にはいいか」
「ま、マトイ……」
「小言はあんまり言いたくないからね。あ、でもちゃんと隠れて飲めよ?」
「う、うん!」
「もし酔ったりして問題になりそうなら……そうだな。神通力でもなんでも使ってその場の人間の記憶をキチンと消すように」
「分かった!」
だいぶ力業の解決法だけどいいのかそれで。
ホントにできそう、というかできるんだろうから余計に質が悪いよ。
なんというかこの二人、もしかすると僕らが思っている以上に真面目ではないというか……人間臭いのかもしれない。いや、キリさんには元々そんな感じだったけど、マトイさんとセットになると余計にそう感じられる。
……とりあえず、今のやり取りも踏まえた素の姿を見られたことで余計に親近感が湧いてきた。
なんだかキリさんともマトイさんとも、もっと仲良くなっていけそうな気がしてきたな。
などと二人の様子を見て考えていると、イザが「そういえば」と話を切り出してきた。
「結局お昼はどこに食べに行くのよ?」
「あー、決めてなかったね。どこ行く?」
「セキの奢りで焼肉」
「エッ、BBQ!?」
「無理に決まってんだろ。無難に割り勘でファミレス辺り」
「ふむ。じゃ、初めましてってのも兼ねてオレが全員奢るよ。キリって肉食えたっけ?」
「あ、うん。大丈夫よ」
「オッケー。よし、じゃあ焼肉行くかァ」
『マジで!!!???』
な、なんてことを提案するんだこの人! 神様か何かか?
いやぁ、本当に仲良くなれそうだなぁ!!
「…………神様、私なんじゃけど……」




