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受付嬢、勇者を振るってよ  作者: 湯倉うなじ
勇者?だからなに
9/11

1-7

今日は調子が良かったから2話投稿です。


お昼休憩が終わって後輩の子と入れ替わるように仕事に戻る。昼頃になると依頼を持ってくる人は少なくなる。夕方ごろは報告に来る人が多くなるけど、その前に交代する私には関係ない。さて、書類仕事でもしますか。


「うふふ」


・・・・隣から暖かい視線を感じる。


「どうしたのナファ?」

「いやね、お昼はユランくんと一緒だったんでしょ?だから初々しいなぁって」

「初々しいって、もう付き合いだして3年になるのよ?やることだって・・・・・・もうやってるし」

「うんうん、そうでしょう。・・・・っと、ギルドマスターから伝言預かってるわよ」

「ん?なに?」


まさか、手紙の件なのかなぁ。その件なら仕事が終わり次第落城させるから無視するけど。


「手紙の件を聞いてみたら慌てながら「陛下には俺から言っておくからなにもするな」ってミアナに伝えろって言ったら完全武装でSランク冒険者連れて行ったわよ。なにをする予定だったの?」

「 え?落城だけど?」

「・・・・・だからギルドマスターは焦っていたのか」


まぁ、私が帰るまでに終わらなくても落城するけどね。っと、誰か来た・・・・・あ、


「ユラン!!」

「ミアナ。ここに来る途中でギルドマスターから手紙を預かったんだけど、どうする?」

「うん?なんだろう」

「いや、さっきの話の件でしょうが」


わかってるわよ。


「えっと、「陛下を説得 (物理)した。今朝の王命は破棄、迷惑料を後日王家名義で振り込むので受け取って欲しい」って書いてあるわね」

「ああ、よかった・・・・・・この国で反乱が起こらなくて (ボソッ)」


落城できなくなったけど、まあいいや。だったら予定を繰り上げて


「ユラン。この依頼を受けない?」

「どんな依頼?」

「『オークの巣討伐』」

「・・・・・それ、Sランクだよね?」

「ええ、そうね。だからこっち受けて」

「えーと、『メガロサーペントの討伐』か」

「・・・・ねぇミアナ、それってさっきの」

「大丈夫よ。BランクのクエストならCランクのユランが受けても問題ないから。そして、偶然、散歩していた私と会って、偶然、オークの巣に入って討伐を余儀なくさせられるだけだから」

「いや、それは故意でやって・・・・・ん?ちょっと待って?たしかミアナって明日から3日ほど休み・・・・・まさか」


うん。そのまさか。


「ね、受けてみましょう?」

「うーん・・・・まぁいっか、いつものことだし」

「ありがとう」

「それに、ここで僕が受けなかったら単独で行くつもりだったんでしょ?」


バレてたか。


「だってさ、こいつら普通の女性達は無視して女性の冒険者に騎士、魔法使いに薬師という感じになんらかの得意分野を持った女性ばかり攫っているんだよ。前なんか毒矢を使うオークが目撃されたらしいしさ」

「まさかとは思うけど、それって」

「多分そういうことだと思う」


このオーク達は他のそれらとは違う。村娘や箱入りの貴族を襲わないで戦闘力や薬の作成など、戦力を確実に増大させようとしている傾向がある。でも、普通のオーク達にはそこまでの知識はない。となると


「このオーク達の親玉は最低でもオークロードになると思う」

「最低でも、か」


流石にこれ以上放っておいたら被害が拡大し、最悪の場合王国に侵攻してくることになる。そうなれば数と質を十分にしたオーク達が勝ってしまう。だからこそいまのうちに叩かないといけない。


「わかった。それなら僕は今から準備して「話は聞かせてもらいました」・・・誰ですか?」


勇者様だよ、ユラン。


「俺は異世界から召喚された勇者のユウト。ミアナさんの恋人だ」

「え!?そうなの?」

「嘘だよ。私はユラン以外のものになる訳がないじゃない」


よくもユランに動揺を与えたな!!この勇者、埋めてやろうか!!


「ミアナさんにオークの巣になんか行かせないよ。もしもの事があったら俺は・・・」


ああもう黙ってください 勇者様ストーカー。別にアナタには関係ないでしょうが。正直私より弱いアナタに心配される筋合いなんて無いわよ。まず、それ以前に


「大丈夫ですよ。私にはユランが付いていますから」

「・・・・・・誰?」


ああ、そういえば初対面でした。


「紹介します。彼はユラン。私の幼馴染で恋人です」

「ど、どうも。はじめまして。ユランといいます。ランクはCです。お見知り置きを」

「幼馴染の恋人、そして異世界からの勇者・・・・寝取りフラグきた」


なんだろう。なんか背筋がゾクっとした。あと、勇者様の後ろにいるパーティーの方々。さっきから『催眠魔法』とか『魅了』の付与とかをやめないとあとで片すわよ?それと、私の隣の受付嬢にこっそりと渡しているその媚薬入りの飲み物。私は飲まないからね。飲んでも効力ないけど。・・・・あと、この勇者様、気持ち悪い!!


「ああ、キミがミアナさんの恋人なのか。さっきはごめんね。まさかキミみたいな恋人がいるなんて思わなかったからさ」

「は、はあ」


あ、ユランもなんか引いてる。・・・・おいそこの魔法使い。ユランに色目使うな。というか勇者様のハーレムのうち何人かが勇者様に冷たい視線を送っている。流石に幻滅したのかな?


「それじゃ、どれだけ強いか俺が測ってやるよ。なんたって俺はSランクだからね」

「はあ」


やめておいた方がいいと思うよ?ユランが確実に勝つから。


「それじゃあ、さっそく行こうか。Sランクの冒険者がいれば奥の練習場は無許可で借りれるから」

「わ、わかりました」


そう言って2人は練習場に入って行った。・・・・ユラン、勇者様を殺さないといいんだけど。


「ねえねえミアナ。さっき勇者様のところの王女様から飲み物の差し入れがあったんだけど、いる?」

「いまは喉が乾いてないからあとで貰う。ナファは先に飲んでてもいいわよ」

「そう?じゃあ貰うね」


さて、明日のオーク討伐の準備・・・・の前に2人の戦いでも観るとしますか。


???2「では、どんなことを話しましょうか」

???1「決めてなかったの!?」

???3「唐突に招集をかけてきたかと思えば・・・・・いったいなんなんですか?」

???4「とりあえずワインと燻製チーズ、それとベーコンちょうだーい」

???5「まったく、我も暇ではないのだぞ。それをわかっていないのか?」


後書きに集いし5人の女神。彼女達はどのような生活を送っているのか、それを密着取材してみようと思います。


???1「また変なノリを・・・・」


質問1。ズバリ、趣味はなに!!


???1「読書だな。最近は『笑う世の中馬鹿ばかり』を読んでおる」


ほうほう。???2さんは?


???2「料理ですね。ドラゴンを解体してフルコースを作ったときはやり甲斐がありました」


お、おう。・・・???3さんは?


???3「???1と同じく読書ですね。六法全書は何度読んでも飽きません」


マジか・・・・。???4は?


???4「家でいつでもゴーロゴロ」


ダメだコイツ、早くなんとかしないと。で、???5は?


???5「戦い以外なかろう?」


ごもっともで。では、質問2。好きな食べ物はなに?あ、今回はなにも言いません。


???1「シルバーホーネットの蜜だな。ゴルドワスプの蜜は甘すぎるが、アレは甘すぎないから好きだ」

???2「バナナですね。仕事の合間にサッと済ませられますので」

???3「沼ダコのタコ焼きですかね。一般には出回らないので自分で調達して作るしかありませんが」

???4「チャーハン!!あの身体に悪そうなところが好き!!」

???5「オークのソーセージだな。太ければ太いほど良い」


・・・・???5ってば、大胆。


???5「む?なにがだ?」


いや、わからなければいい。というか沼ダコて。あれ近づいただけで底なし沼に引きずり込むから採るのに命懸けになる超高級食材なんですけど?


???3「たしかに触手に絡まれたりしましたが、逆に引っ張ればいいだけでは?」


それができるのは人間以外だ。・・・まあ、他の奴らはつっこむポイントは無いな。じゃあ、次の質問に・・・・。


???2「すみません。尺の関係でそろそろ一旦休憩に入ります」


あ、そうか。では、この続きはウェブで!!


???2「いえ、次の後書きでです。

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