表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/53

ハロウィン

 夜になりアパートの自室で横になっていると、火富さんから電話が入った。

 曰く、今から氷さんと猫矢さんと遊びに行くので待っていてほしいとのこと。

 明日は学校も休みなので快く了承した。



 しばらくすると玄関のチャイムが鳴ったので、「はーい」と返事をしてからドアを開けた。


「「トリックオアトリート!」」


 すると体中に包帯を巻いた火富さんと獣耳を付けた猫矢さんが飛び込んできた。


「二人ともその格好は?」

「ふっふーん今日はハロウィンだからね、気合入れて仮装してきたよ。怖いでしょ?」


 本人は自信満々の様だが、明らかに不気味さよりも可愛らしさが勝っていた。

 

「猫矢さんは化け猫の仮装なんだね」

「狼男よ!」

「そうだったのか。可愛い獣耳を付けているから化け猫とばかり」

「ふん。煽ててもなにも出ないわよ」


 猫矢さんはそっぽ向いてしまった。

 その頬はほのかに赤い。

 

 二人を部屋に招き入れ、机にお茶やお菓子を用意する。


「そういえば氷さんは?」

「勿論一緒さ。おーい、早く入っておいでよ」

「うん……」


 恥ずかしそうにもじもじしながら氷さんが部屋に入って来る。

 氷さんは黒いタキシードを着て蝙蝠の羽を背中に付けていた。

 どうやら吸血鬼の仮装らしい。


「ほら氷ちゃん、ここで練習したセリフを」

「う、うん…………が、がおー。お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ……?」

「ぜひ」

「ええっ!?」


 しまった。つい本音が口に出てしまった。 


「いたずらを所望とは乙なものですな。氷ちゃんやっちゃえー!」

「うう……えい!」


 ――ちゅっ。


 氷さんが頬にキスしてきた⁉


「土屋お姉さま⁉」

「わーお、氷ちゃんってば大胆。お姉ちゃんびっくり」


 呆然とする俺達を見て、氷さんは顔を真っ赤にしながら部屋を飛び出してしまった。

 

 今までで一番心に残ったいたずらだった。


忙しくなって書く時間が減ってしまったんじゃ(´・ω・`)

それでものんびり投稿は続けていきます(`・ω・´)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ