寝取られる側がクズだとどうなるのか
「魔王が復活しました。勇者様と聖女様のお二人は直ちに王都へと出発して頂きます」
辺境の村にやってきた神官の集団の中から一番偉そうな奴が放った言葉、それがこれまでの生活との別れの始まりだ。
………………
この世界には10歳になった時に天職となる職業を授けられる。
誰に授けられるのか知らんが、神殿で行われる行事なので神とかその類なのだろう。
俺も10歳になった時、幼馴染2人と共に職業を与えられた。
男の幼馴染には勇者。女の幼馴染には聖女。どちらもこんな辺鄙な村にふさわしくない華やかな職業だ。
俺?
農民でしたが?
天職が農民ってなんだよ。畑仕事なんて誰にでも出来るじゃねーか。
引退した冒険者がなる職業ナンバーワンだぞ農民。
俺の事は置いといて華やかな職業に就いた幼馴染達の話だ。
2人共驚いていたが、それ以上に驚いていたのが神官達だったのを覚えている。
当時は魔物こそ居れど、魔王も居ないそれなりに平和な世の中だった。だからこそ、不必要である勇者と聖女が誕生した事に驚いたのだ。
すわ魔王の復活の兆しだなんだと騒がれたが、結局何かの間違いじゃねーの?という事になり2人はそのまま村で生活する事となった。
というか女の幼馴染が村から出たくないと愚図ったからとも言う。
何故なら俺と仲が良かったからな!
親ぐるみの付き合いもあったしそりゃあもう仲良しだったさ。
俺と離れたくないからと駄々こねる彼女に当時は萌えた。
「聖女の力って傷を治したり出来るんでしょ?皆が怪我したら私が治してあげる!」
「ふーん。なら俺も農民を極めてみる事にする」
「フッ……そうだね、キミは村一番の農民にでもなればいいさ」
俺の発言に鼻で笑ったクソ野郎が一人。
言わずもがな男の幼馴染である。
どうやら勇者と言う職業になり天狗になってるようだ。
自分が選ばれし者とでも思ってるのだろうか。おおキモいキモい。
そのクソ野郎に女の幼馴染が注意すると、俺に憎々しげな視線を送りながら去っていった。
どう見ても女の幼馴染に好意を抱いている。分かり安すぎだろ。
そんなこんなで早8年。
聖女になった幼馴染は有言実行し癒しのスペシャリストとなっていた。
聖女の幼馴染……もう長いから聖女でいいや。あっちは勇者な。
そして俺は立派に働く農民となっていた。どう見てもただの一般人のモブです。
しかし、そんな一般農民な俺にも普通とは違う代物がある。
それは……恋人が聖女だと言う事だ。
いやー、当時は村一番の美少女が彼女だと浮かれてたわ。
だがふと仮に魔王が出てきて、勇者と聖女が旅立ったとしたらどうなるのだろうかと考えてたら、これ後々寝取られるヤツじゃね?という不安が押し寄せてきた。
聖女が好きな筈のクソ野郎がたまに会うと妙に余裕な態度で俺に接してくるのも、ひょっとしたら魔王討伐の旅に二人で出る事が分かってるからかもしれない。
何かそう考えてたら聖女の顔が寝取られそうな顔に見えてくる不思議。
これはいかん。むざむざと寝取られるなぞ農民の恥。
という事で俺は色々と考えた。畑仕事してる最中も頭の中は将来設計でいっぱいだった。
だがまぁ、このまま何事もなく聖女と夫婦になり素敵な老後を迎えるかもしれないなぁ……
と思ってたのに現実は非情だった。
てな訳で2人は魔王討伐の旅へと向かう。
聖女は行きたがらなかったが、強制的に連行されるらしい。世知辛い世の中である。
旅立つ際に勇者がやらしい笑みを浮かべて俺を見てきたのが謎だ。
何を勝ち誇っていたのだろうか。不気味だ。
方や聖女は俺も共にと無茶振りしてきたが、農民の俺に何をさせるつもりなのかと。
もちろん全力でお断りさせてもらった。
「そんなっ……恋人が世界を守る為に魔王を討伐する危険な旅に出るって言うのに助けてくれないの?」
「いやー、キツイっす」
「え、なんて?」
「出来れば俺も手助けしてやりたい。だがしかし、俺はただの農民……君を守る剣にも盾にもなれやしない。むしろ俺が着いていくことで足手まといになり、逆にピンチを招きかねない。分かってくれ、俺は君の無事を祈っている事しか出来ないんだ」
思わず本音がポロリしてしまったが、ギリギリ取り繕ったのでセフセフ。
聖女も俺の懸命な説得により理解してくれた。
ただの農民を死闘へと誘うとかとんだ聖女が居たものだ。
「農民の彼にそんな要求してはいけないよ。大丈夫、君は僕が守ってみせるさ」
全くだ。もっと言ってやってくれ。
しかし、どうして聖女の肩を抱きながら言うのかな?
勇者と聖女とかお似合いのカップルだと思うが、今の彼氏は一応俺だぞ。
彼氏である俺の前だからか、ペシっと勇者の手を払った聖女ではあるが……コイツ、やはり寝取られる可能性が高い。
そりゃそうか、魔王退治という長い長い旅をする若い男女2人、何事も無い筈もなく……いやたった2人で魔王討伐とか厳しいだろうから人数は増えるだろうけど、それでも勇者の態度を見るに身体の関係になるのはもはや必然だろう。
うむ……こりゃ俺も準備していた将来設計を実行するしかない。
………………
早いもので勇者と聖女が魔王退治の旅に出てから早1ヶ月と少し。
俺の方の準備も終わったので動く事にした。
何の準備かと言うと旅の準備である。
おっと、別に俺も魔王を退治しに行く訳ではない。勘違いしないように。
早速この村を旅立とうと思うが、その前に親にくらい挨拶はしておこう。
「という事で俺は村を出て旅に行ってくる」
「まあ待て息子よ、意味が分からない。何で急に、いや何の為に旅に?」
「決まっている。嫁探しだ」
至って真顔で伝えたのに何言ってんだコイツって顔をされた。
「何言ってんだコイツ」
「どうして実際に口に出した」
「いや言うだろ。お前には聖女ちゃんという婚約者がいるだろう?」
「恋人ではあったが、婚約はしてないぞ?」
「そうなのか?だが聖女ちゃんは嬉々として婚約したって村中に言いふらしてたが」
言いふらしてたのか。
何だ、村の女連中にこの農民は私のモノよ!とアピールしてたのか?
愛い奴よ。
にしても婚約……あぁ、そう言えば数年前にそんな口約束してたっけ。
「確かに数年前に聖女にもっと大人になったら結婚してくれと言われた気がする」
「だろう?」
「だが、俺は分かったとは言ってないぞ。25歳を過ぎても独身だったら結婚してくれとは言ったが……つまり、俺が25歳までに他の女性と結婚したら無効だ。聖女はただのキープに過ぎん」
「ヒュー、クズぅ……」
んな事言われても、それで聖女も納得してたし。
それに、ああは言ったが何事も無ければこのまま聖女と夫婦になってのんびり暮らす予定だった。
残念ながらその何事があってしまったのだ。
まあキープ女だ何だはもはや関係ない。
何故なら、すでに聖女は寝取られた後だからだ。
「聖女は勇者と結ばれた。もはや婚約は無効だ」
「いやいや、え、マジで?」
マジで。
先日、勇者から『聖女は僕の下半身の上でアヘ顔ダブルピースしてるよ』と手紙が届いたのだ。
アヘ顔ダブルピースなるモノが謎だが、文章から察するにそういう事なのだろう。
実際の手紙はもっと長く、聖女とこんなに仲良くなってるぞアピールが酷かった。
その届いた手紙を父に見せるとしかめっ面になる。
「あの根暗野郎め、親友の娘に手をだすとは……ドクズめがっ!」
「ある意味仕方ないだろ。魔物との殺し合いで火照った身体を持て余す若い男女がいりゃそうなるのは」
「お前はもっと怒る場面だろうが」
「いや、俺は15歳になった頃から2日に3回は聖女を抱いてたから……もう満足かなって」
「この色魔野郎が!親友の娘を弄ぶとは……ドクズめがっ!!」
「おっと、勇者と同じ扱いはNGだ」
だって仕方ないじゃないか。
こんな何も無い村だぞ?
暇を持て余した若い男女が2人、何事も無い筈も無く。
「くそ、息子の毒牙にかかっていたなんて親友には言えん」
「しかし、聖女がボンキュッボンのわがままボディになれたのは俺の性的マッサージの賜物だぞ」
「でかした。じゃねーよ!」
父の顔が真っ赤になるほどヒートアップしてきたので落ち着くよう促す。
もう年なんだからそんな興奮すんなよ。
落ち着いた所で話を再開する。
「しかし解せんな……聖女ちゃんは重すぎるぐらいお前が好きだった筈だ。こんな短期間で男女の仲になるものか?」
「その辺は俺が煽った。勇者は煽り耐性が無いからな、まだ別れて数日だと言うのに聖女とのキスが忘れられない……と言った感じの手紙を間違えたフリして勇者に送ったらこれこの通り。ほぼ勇者の強姦に近い形だっただろうけど、その内両思いになるだろうし問題ない」
アイツは小さい頃から聖女にご執心だったみたいだしなぁ。
ガキだってのに聖女を見る目がねちっこい事……。
だが聖女を好きな割に全く絡んで来なかった。
俺達と一緒に遊ぶ事無く、いつも剣の修行をしていた。
絡む事があんまりなかったんだからよく考えたら幼馴染んでないな。奴はただの顔見知りだ。
ごく偶にこっそり覗き見していると「僕は限界突破のチートで必ず強くなる!そして聖女と結ばれる!」とかそんな感じのセリフをぶつくさ言っていた。きしょい。
逆に親同士が仲が良いという事でしょっちゅう会ってた俺達が恋人になり結ばれてしまった。すまんの。
「つまりアレか、お前のせいか」
「まあ……言い訳するとだな、奴等が魔王退治するのにかかる年月は7,8年と推定される。俺は現在18歳……おっさんになるまで聖女の帰りを待てと言うのか?」
「その年月はどっから出てきた」
「魔王を倒すだけの実力をつける期間。魔王の城を守る結界を解除するには四天王を倒さないとならない上に面倒な事にそれぞれが無駄に距離が離れた位置に居ること。その他もろもろを含めると大体そのくらいかかる」
そんな長い間待っていられるかと。
俺みたいな感じで世の中の恋人が長い旅に出てしまった方々に声を大にして言いたい。
寝取られるのを待つんじゃない、散々弄んでこっちから捨てちまえと。
「にしたって行動早すぎだろ。もっと聖女ちゃんを信じて待てよ早漏」
「それはダメだ。何故なら2人が旅立つ前日、最後だからと調子に乗って避妊をしなかったからな!早めに2人が肉体関係を持てばもはや誰の子か分からなくなる。認知しろと迫ってきても断る口実が出来るって訳だ」
「お前クズだな、ほんとクズ」
「認めよう。俺が、俺達がクズだ!」
「俺を含めんな!」
ふ、俺はもう純粋だった少年期とは違うのだ。
寝取られる可能性が高いと判断した時、自重せず未練が無い様に聖女の身体を貪ろうと決めたのだ。
いつしか、俺の中で聖女は恋人と言うかセフレという認識になってたのかもしれない。
だからか、俺には聖女より欲しいと思う者達が現れた。まあ聖女も好きだったと言えば好きだったけど。
「実は俺、言えなかったけど巨乳エルフとロリ巨乳ドワーフを侍らせるのが夢だったんだ」
「黙れ小僧。あんなに可愛い幼馴染が居て何て夢をもってやがる」
「聖女は可愛いけど……村一番であって国一番、ましてや世界一って訳じゃないし?そんな執着する必要……ある?」
「クソっ、どこの馬鹿親がこんなクズを育てたんだ!俺だよ!」
今日は姿を見せない母親の可能性もあるぞ。
しかし今日だけで父の俺に対する好感度はどのくらい下がったのだろうか。
「俺は親友になんて言えばいいんだ……」
「安心しろ。俺が煽ったとは言え非は向こうにある。こっちが寝取られた被害者だと言い張れば逆に向こうがこっちを不憫に思ってくれるさ」
「……そうか、もうどうでもいいわ」
「よし、なら憂いは無くなったな。では俺はまだ見ぬ嫁達を探しに行って来る」
「待て、お前はクズとは言え農民だろう?魔物に出くわしたらすぐに死ぬぞ」
クズは関係ないじゃないか。
確かに俺は農民だ。
職業適性が農民なのだ。ザ・一般人である。
「だが問題ない」
「何だその無駄な自信は……」
「ま、俺は大丈夫だ。嫁が見つかったら帰ってくるさ」
後ろで何か言ってる父を無視して外に出る。
村から出るまでの間、旅支度をして歩く俺を不審がって声をかけてくる連中が居たが、聖女にフラれて傷心の旅に出ると言ったら止めないでくれた。
皆が皆、魔物に気をつけろと忠告してくれたのは有り難いし、心配してくれて嬉しい。
だが、本当に大丈夫なんだ。
あれは11歳の誕生日の事だったか。
当時寝てたら急に身体が熱くなって飛び起きたのを覚えている。
そして徐々に迫り来る頭痛、時間が経つにつれとんでもない痛みになって治まるまでひたすら悶絶していた。
そして、ホッとして目を開けたらあら不思議。
部屋中にこちらを見つめる半透明の謎の生物が居たのだ。
可愛らしい少女の姿の生物じゃなかったら発狂してたわ。
大人の姿をした奴は話せるらしく、説明を聞いて彼女達が精霊だと言う事が分かった。
そして何で急に彼女達が見えるようになったのか等を説明してもらった。
どうやら俺はこの世界に愛されているらしい。
というか、農民と言う職業は世界に愛されてる者にのみ就ける職業なんだとか。
まあ、確かに農作業と自然ってのは繋がりあるけど。
11歳になって精霊の姿が見える様になったのは誕生日プレゼントとしてこの世界が俺に魔力を授けたからじゃないかと言われた。
これまでの誕生日にも何かしら貰っていたらしい。
何貰ったんだよ俺。
折角魔力を貰ったんだから魔法を使おうと思ったのが翌日。
それから畑仕事もない空いた日には魔法の練習を頑張った。魔法の使い方は大人の精霊に教えて貰ったので一通りは使える。
今では魔法で畑を耕す事など造作も無い。
そう、魔法を覚えたが俺は生活の為にしか使ってない。別に戦う必要ないからな。
たまに村に攻めてくる魔物の退治なんて放っておいても出しゃばり勇者が倒してくれたし。
ちなみに魔法が使える事は幼馴染達には言ってない。
言ったら魔王討伐に連行されると思ったからだ。
とまあこんな訳で俺が旅に出ても大丈夫と言う訳だ。
魔法以外にもこの年になるまでの全ての誕生日にプレゼントとして何かしら能力を貰っている。
多分だが、聖剣欲しいとか言えば次の誕生日にこの世界がくれるんじゃないかね。要らんけど。
にしても、自分でもクズだと思ってるのに世界は変わらず愛してくれるんだな。人間の価値観とは違うのかね。
おっと、大事な事を忘れていた。
ケジメは大切だ。ちゃんと聖女との結婚話を無かった事にしておかないとな。
「勇者からの手紙で2人が結ばれた事を知りました。やはり勇者と聖女は結ばれる運命なんだね、2人ならきっと幸せになれると思います。残念だけど、婚約は解消になりますね。俺も新しい出会いを求め、君達以上に幸せになれるよう頑張ります……とこんな感じでいいか」
後は少し大きな街によって神殿に手紙を預けて届けてもらうだけ。
勇者達がどこにいるか分からないので連絡手段は神殿のお手紙転送サービスだけなのだ。面倒な世界である。
………………
嫁探しの旅に出ておよそ1ヶ月。
無事に巨乳エルフとロリ巨乳ドワーフの嫁をゲットする事が出来た。
道中に当然魔物に出くわす事もあったが、特に危なげなく撃退出来た。
世界中を探し回るなんて途方もない時間がかかる筈だが、それも魔法で超短縮できた。世界様々である。
エルフの方はやたら精霊に懐かれているお陰かすんなり結婚を受け入れてくれた。苦労した事と言えば探すことくらいだ。
探すのに2週間、口説くのは僅か数時間だった。
やはりスレンダーエルフばかりで巨乳は珍しいらしい。それが美人なら尚更だ。
エルフの集落を3つ程巡ってやっと出会えた。乳がデカくて美人なエルフちゃんは実在した。
諦めて貧乳エルフで妥協しようとしていた時に見つけられたのは幸運だった。これも世界に愛されているおかげなのだろうか。
件のエルフが俺自身を愛しているのか不明だが、美人を抱けるだけで十分だろ。
ドワーフの方もエルフ同様ロリ巨乳を探すのに苦労した。
本当にたまたま鉱山に向かっていく美少女ロリ巨乳ドワーフを見かけたのでストーキングし、魔物をけしかけてピンチになった所を颯爽と救い恩を売る事で仲良くなった。
鍛冶師として一番になりたいという夢を持っていたので、珍しい鉱石欲しいなぁと大地の精霊に頼んだら目の前に謎の石が現れたのでそれをあげた。
未知なる鉱石だったようで、大層興奮していた。
嫁にくればもっとあげられるよ、と言うとあっさり承認してくれた。チョロい。
乳がでかくて可愛い嫁さんを2人貰って満足な俺は意気揚々と村に帰った。
ああ、帰って一息ついたら2人の為に自然に囲まれて工房付きの家を建てなきゃなぁ。
欲しいものは手に入れた。なので俺は元の農民生活に戻ろうと思う。
村のはずれに家を建て、巨乳嫁達と共に幸せに、そしてエロく暮らすのだ。
一先ず家に帰り、戻ってきたという報告と嫁を2人ゲットしてきた事を両親に告げるや否や、父は聖女から手紙が来てると言い渡してきた。
手紙の内容を簡単に言うとこうだ。
勇者が寄越した手紙は全くのデタラメであり、聖女は俺に一途なのだと。勇者と肉体関係も無いと豪語している。
今更言われてもなー。
すでに嫁さん貰っちゃったし。ここは信じられぬ、失せろビッチと突き放すとしよう。
聖女も嫁にすりゃいい話だが、魔王討伐から戻ってきたらすでにオバハンだ。
それにどうせ今後寝取られるだろうし。今度は頑張れよヘタレ勇者。
その後は聖女の事など忘れて、宣言通り家を建てて嫁達とのんびり暮らしている。
ちなみに家はサクッと魔法で作った。
そんな素敵生活を始めてすぐに俺達の家に血相を変えた聖女が突撃し、更に聖女を追って勇者がやってくるのはまた別の話。
そして何故か農民と聖女とエルフとドワーフのパーティで魔王退治の旅に行かされるのも別の話。
え、勇者?知らん。
最近ちらほらとNTR系の小説を目にするので何か書きたくなったので書きました。どうやら私が書く小説の主人公はもれなくクズになるようです。
4時間くらいでササッと書いたので割と雑です。
ちなみに続編は書きません。