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恋愛実践録90

「すまない、心配掛けて…」とホスト亭主が妻に謝罪した。

ベッドに横たわっているホスト亭主に、妻が心配げに言った。





「何が有ったかは敢えて尋ねないけれども、家族のいる身なのだから、無茶はしないでよ?」




ホスト亭主が涙ぐみ謝罪する。





「すまない、心配掛けて…」





妻が尋ねる。





「事の経緯は尋ねないけれども、どうなの、こんな物騒な事はまだ続きそうなの?」




瞳を泳がすように左右させてからホスト亭主が答える。





「これで蹴りがついたから多分無いと思う…」





「多分?」





ホスト亭主が顎を引き再度言った。





「多分…」





妻がため息をつき告げる。





「今回の騒動は内々にして警察沙汰にならなかったけれども、これは立派な暴行傷害事件であり、下手をすると殺人未遂なのだから、次このような事が起きたら、内々にする訳にも行かないでしょう?」




ホスト亭主が再度顎を引き言った。





「そうだな。でも人間には未来に起きうる事を完全に予測する事は不可能だからな。だから多分という言葉しか言えないのだよ。すまない」





妻が唇をすぼめ眼を細めてから言った。




「この仕事を続けている限りは、その客との接触も有り得るという事ね?」





眼を充血させて痛々しく横たわるホスト亭主が頷き、再度謝罪した。





「そうだな。すまない…」

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