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恋愛実践録88

「だから俺は罠なんか仕掛けちゃいないぞ。何度言えば分かるんだ分からず屋め?!」と旦那が喚いた。

旦那が険しい声で尋ねる。





「お前は俺が愛人方のスパイだと言うのか?!」





客が飄然たる態度で答える。





「その可能性もありと、私は申し上げているだけですが、違いますか?」





旦那がせせら笑い言った。





「愛人に棄てられ、本の鞘に収まった情けない旦那をお前はスパイ扱いするのか。再三再四言うが全面戦争のただ中でスパイになって、お前に罠を仕掛け、俺自身が嵌まる程俺は馬鹿ではないぞ。違うのか?」





「成り済ましスパイになり、敵情視察すれば罠を仕掛け策略計略を練る事柄にイニシアチブを取れるではありませんか。違いますか?」





「だから俺は罠なんか仕掛けちゃいないぞ。何度言えば分かるんだ分からず屋め?!」





客が無機質な声で答える。





「信じろと言うのが無理な話しでしょう。違いますか?」

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