表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
152/163

恋愛実践録152

愛人は憎悪と殺意しかない視線を、何処かで監視しているであろう客に向けるべく、窓の外に送り続けた。

石ころを沢山集めてから愛人は考える。





これで旦那が不意打ちを狙って来る事はまず無いだろうと。





襲撃して来るならば、下調べをして寝込みを狙って来る戦術しかないだろう。





こちらはひたすら防御態勢を整えて、旦那を迎え撃つしか手はない。




旦那は下調べをする為に間違いなく、離れからこの寺に万全を期して忍び込んで来る。





その時、逆に不意打ちをかますやり方が勝負時となるに違いないと愛人は寝不足に血走った眼を細めて読む。





不意を突けるかどうかが勝負の分かれ道となるだろう。





石ころをテーブルの上に無意味に並べながら、そう愛人は考えた。




そして愛人は憎悪と殺意しかない視線を、何処かで監視しているであろう客に向けるべく、窓の外に送り続けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ