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恋愛実践録127
「そうね。あのホストは警察に届ける事に依って自分の墓穴を掘ったのよ」と愛人は言った。
警察トップとの繋がりから、ホスト亭主が警察署に赴き、相談したの一報を聞き、愛人が色めき立ち、旦那に向かって言った。
「よし、これでもう脅しは不要ね。後は音無しの構えを取り、あのホストが自滅するのを待てばいいのよ」
旦那がしきりに頷き言った。
「成る程。その方がせいぜい脅しメール送った奴が出来レースで事情聴取される止まりで、こちらが警察系を押さえているのが逆に明確となり、後は音無しの構えを取れば遥かに不気味だしな。作戦勝ちと言ったところか、姫?」
愛人がほくそ笑み答える。
「そうね。あのホストは警察に届ける事に依って自分の墓穴を掘ったのよ。愚かしい奴よね、本当に」
「後は一家心中するのみか?」
愛人が悪魔じみた笑みを湛え答える。
「まあ、後は何人死のうが、好きにして頂戴と言ったところかしら」




