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恋愛実践録115

己の秘策をおもんばかり、勝算はあると客は断じた。

自分の復讐劇に巻き込まれて、大勢の人間が死んだ。





それを鑑みて、客は改めて愛人に対する激しい憎悪をたぎらせる。




その怨念は天を突かんばかりの勢いで、客を般若の形相そのものにしている。




殺された者の中には老人、女子供までいるのが、客にしてみれば、断じて許せない。





その有ってはならない蛮行は、やがて自分と愛しいホスト亭主にも向けられる暴挙ならばと、客は臍を噛みながら考え続ける。




何が何でも愛しき人を護らなければならないと、客は思いを新たにする。





そして勝算はあるかと、客は己の秘策を唇を噛み締めながらおもんばかる。





勝算はあると。





そう思い、客は緊迫感を抜くように一度深呼吸してから、眼を細め独りごちた。

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