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終焉ペレストロイカ  作者: 如月ライト
第14章「それぞれの戦い」
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ウサギの異能 Kyoya's view

「ネム、大丈夫かな…?」

俺はぽつりとこぼす。

やっぱりネムを一人にしておくことは気が引けた。

「もぅお兄ちゃん!今は後ろじゃなくて前をむいて!わたしたちの目的はなんだったのかわすれたの?」

そうだった、ユキの一言で俺たちの目的を思い出す。

イリヤの元へとたどり着く。

そのためにネムも一人で戦っているのだと思いだす。

「ごめん。俺どうかしてた…」

今からもう一度イリヤにあうという緊張のせいでさっきから頭が上手く働いてくれなかったのだ。

「キョウヤ!そんなことよりこの軍勢、どうするの?」

俺達がイリヤの元へと行く目的を阻害するもの。

山ほどの人形の群れ。

さまざまな種類の人形が俺たちを襲っている。

さっきから潰してはいるものの全く数が減っていないように思えた。

「さっきの爆発は使えないし…ずっと肉弾戦にするわけには…センパイだけが頼りなんですから、ちゃんと考え出してくださいよ」

俺への重圧がまた増えた。

どうにかいい考えを出そうと頭を働かせるも全く良い案が思いつかない。

「強行突破…しかないかもしれない…」

俺は最後の手段、できれば使いたくなかった手段を言い放った。

皆一様に最初は驚いたような顔をしたがすぐにあぁやっぱりかと納得の表情へと動いた。

「でもセンパイ。この数の軍勢に強行突破はきついですよ。辿りつく前に絶対に一人か二人リタイヤしちゃう。よっぽどの奇襲じゃないと…」

「奇襲…?」

ユキが何か閃いたようにつぶやいた。

ユキは少し目を瞑り集中する。

どうやら頭の中でシミュレートが行われているらしい。

「うん、これならいけるよ!」

その一言で俺たちは全員ユキへと視線を向けた。

皆早く早くと視線で話を促す。

「じゃあ言っちゃうね…この作戦の(かなめ)…それはウサギ!」

急に名前を呼ばれるとは思っていなかったのかきょとんとした顔になるウサギ。

「ウサギにはみんなが通る道を作ってもらうよ」

当のウサギはというとまだ自分が何をするかということが分かっていない様だった。

「え~と…ユキ、その、私はどうしたら…?」

「ウサギの能力ならできるよね?人形の頭をぶち抜きながら進むことぐらいは?」

ウサギは納得したというような表情を浮かべる。

俺はというとまだ何がどうなるかわからなかった。

ちなみにキラもちゃんと意図に気付いたようだ。

「ってそんなことできるのか?第一俺ウサギの力を見たことないんだけど…」

「じゃあ見たらキョウヤ腰抜かしてビックリするね。私の異能の力を舐めてもらっちゃ困るぜぃ」

とウサギは笑いながら俺にそう告げた。


今からこの無謀とも取れる作戦が始まる。

ちなみに俺の役割は揺動。

ユキと一緒に人形の相手をしていろというものだった。

「じゃあ行くよ…」

作戦合図はウサギの異能が発動されてから。

「じゃあみんなポジションについて!」

俺とユキは武器を構える。

キラはウサギの近くで待機だ。

「ゴー!…インビジブル発動するよ!」

そう言った瞬間ウサギはウサミミパーカーを被る。

するとウサギの姿は周りに溶け込み見えなくなってしまう。

インビジブル、それがウサギの異能の名前だ。

名前通り不可視になるというもの。

自分が触れている無機質であればそれも不可視になるらしい。

銃声が辺り一面に響き渡る。

まずウサギが姿を消して敵の脆いところをついて道を開ける。

そこでキラがアイギスを使い開けた道をキープする。

俺とユキはそこに敵が行かないように足止めをするのが目的だ。

「センパイ!もうすぐアイギス切れます!いったん道に入って!」

キラのアイギスの時間が切れる前に俺たちはウサギによってつくられた道へと入る。

そしてそこでまた戦闘。

その繰り返しだった。

だが案外スムーズにいったようで俺たちは楽々とイリヤの元へとたどり着いた。

敵はどうやら奇襲には弱く体勢が壊れたところを一気に叩き込めば楽勝だった。

「キョウヤ、先に進んで。私達はもうちょっと食い止める必要があるから」

「わかった…ありがとな!」

俺はそう言って一足先にイリヤの元へと急がせてもらった。

「イリヤ、来てやったぜ」

「その声は…お兄様!待ち焦がれましたの、さぁこっちで一緒にお茶しましょ?」

「はは、お茶の時間なんて用意してくれてるのか?」

お互いこんな会話をしているが内心では腹のまさぐりあいだ。

どちらかが隙を見せたらやられる、そんな緊張感が二人を満たした。

「それでお兄様。あのオモチャは飽きが来るのが早いですわ。返しますの」

イリヤはそう言って少し遠くに倒れた二つのモノを指差す。

俺はそこに駆け寄り気付いた。

「ケント!マリナ!」

それはケントとマリナだった。

お互い目立った外傷はないが念のため俺は二人の呼吸を確認する。

(よかった…気を失ってるだけ…)

「う~ん…け、ケントぉ…っ!?ケントは!?」

意識を取り戻したマリナ。

横にいたケントを見つけて安堵する、がすぐに険しい顔つきになった。

「どうしたんだ?何があった?」

「ケントが…ケントが…!」

「そこのおもちゃはいい感じに壊れてくれましたわ。でもそっちの幼女ははむかってきて楽しくありませんの。お兄様ならもっと遊んでくれますよね?」

俺はその言葉で怒りが沸点を越えた。

「俺の仲間をオモチャ扱いしてんじゃねぇぞ…イリヤ!」

俺は明確な憎しみを持ってイリヤを睨みつけた。

そして二人の戦いが始まるのだった。


-マリナの異能講座-

「今回の異能は…ウサギのインビジブルなんですけど…呼んでたウサギがいないのです」

「え?ウサギ呼んでたの!?」

「そうです。ウサギに話聞けたら良かったのですけど…」

「あいつ何してるんだろ?」

「案外インビジブルで隠れてたりしてたりです…ケントの後ろにでもいるんじゃないです?」

「そんなわけ…」

むにゅ

「ひゃんっ!?」

むにゅむにゅ

「こ、これは…何もないはずの空間に柔らかい感触とちょっとエッチな声…このすべすべのモチモチの質量のあるやわやわの塊は…おっぱ…!」

「触るなぁ!」

「あ、ウサギ発見です。もぅ、何隠れてるですか?」

「びっくりさせようとしたんだけど…もぅマリナ!なんで後ろにいるなんて言っちゃうの!?」

「インビジブルの欠点は存在感、物音を消せないっていう点です。ウサギ気付いてないです?」

「え!?ま、マジ!?」

「まぁ集中しないとわからない程度ですけどね。でもマリナちゃんには分かっちゃうのですよ!」

「やっぱりマリナはすごいやぁ…幼女なのにすごいなぁ」

「幼女?ウサギもそんなに変わらないです!ウサギだってロリじゃないですか!」

「私マリナと違っておっぱいあるしぃ!ばいんばいんなんだしぃ!」

「む、むぅ…おっぱいがそんなにいいのです…?そんなの重いだけじゃないですか!」

「ん?嫉妬?それとも負け惜しみ?フフ、やっぱり幼女は…」

「うるさいです!ちょっと黙って…」

「喧嘩はそこまでだ」

「け、ケント!?」

「ロリにはロリの、ロリ巨乳にはロリ巨乳の良さがある…ほら、見ろこのおっぱいたちを!」

もにゅもにゅ…さわさわ…

「マリナのちっぱいは感度良好!こんなにつるぺたなのにちょっと触っただけでこの反応だ…」

「ちょっとケントぉ…やめるですぅ…おっぱい触っちゃダメですぅ…」

「逆にウサギのこのたぷたぷの巨乳!指に吸いつくほどのモチモチの質感!まさに人類の宝!」

「ちょ…揉まないでぇ…」

「グヘヘ…二人ともいい感じのおっぱい…最高ですな…デュフフ」

『い、いい加減にしろぉ!』


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