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終焉ペレストロイカ  作者: 如月ライト
第6章「因縁の対決 後篇」
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ダンシング・ラビット

キョウヤは今窮地に立たされていた。

ウサギは銃、キョウヤは剣、分が悪いのは目に見えていた。

それにウサギに攻撃を加えようと距離を詰めても魔法銃によって牽制され元の距離に詰められる。

完全に手詰まりであった。

「どうしたの、キョウヤ?もっとかかってきなよ!」

そう言ってウサギはキョウヤに向けて銃弾を放つ。

キョウヤはそれを避けるしかできなかった。

「いつまでも避けてないでさ、ワタシ退屈しちゃったよ」

「なら、俺に攻撃させてくれよ」

キョウヤはいかにも余裕そうに振舞っていたが内心では全く余裕ではなかった。

「それはお断りするよ!」

「だろうな!!」

キョウヤは足に力を込め一気に地面をける。

ウサギめざして駆けるキョウヤ。

「近付かせないよ!」

ウサギは右手にかまえたムーンアサルトを構えキョウヤめがけて放つ。

「もうお前の攻撃なんてくらうかよ!」

キョウヤは剣を横に勢いよく振りぬいた。

衝裂波(しょうれつは)!」

勢いよく振られた剣からすさまじい勢いで衝撃波が飛ぶ。

衝撃波は弾丸を切り裂きウサギへと飛ぶ。

「こんな攻撃くらわないよ!」

そう言ってウサギは華麗に衝撃波をかわす。

しかしキョウヤの目的はそれだったのだ。ウサギが攻撃をかわしている間少しでも自分とウサギとの距離を詰めることだった。


「私の華麗な避けはどう?…ってなんでこんなに近くに来てるの!?」

ウサギが気付いた時にはもう遅かった。

既にキョウヤはウサギに攻撃できる範囲に入って来ていたのだから。

ウサギが慌てふためいている間にキョウヤは必殺の一撃を放つため全身の力を剣に込める。

「穿て!煉獄の暗黒斬(ブラッディ・ダークスラッシュ)!」

確実に一撃で仕留めるキョウヤの絶対攻撃。

しかしウサギはそれを間一髪で避けたのだった。

「ふぅ…キョウヤにしてはいい攻撃だったけどまだまだ私には及ばないよ!」

言ってウサギは両手の魔法銃を勢いよく横に振りぬいた。

瞬間魔法銃からガチャっという機械音が響く。

「リミッター解除」

ウサギのその声で魔法銃の内部から鈍い機械音が響きだす。


「これで終わりにしよう、キョウヤ。ワタシの方が強いって証明をこいつでしてやるんだから!」

魔法銃に何か特殊なパーツを取り付けるウサギ、キョウヤは次の攻撃を身構えるしかなかった。

「いくよっ!ウサギ流乱舞術・十五夜!」

魔法銃からありったけの弾丸がキョウヤめがけて放たれた。

その弾丸はただの弾丸ではなかった、着弾すれば爆発するもの、電気を帯びているもの、貫通能力に優れているもの…さまざまであった。

弾切れをおこした魔法銃が放熱を開始する、その瞬間ウサギは勝利を確信した。

しかし次の瞬間ウサギは顔を歪めた。

何とキョウヤが立っていたからだ。体はボロボロだったが全ての弾に着弾した様子はなく傷口も浅かった。

何がどうなっているのかわからないといった表情でウサギはキョウヤを見る。

その瞬間違和感に気付いた。キョウヤの左手には今までなかったものが握られていたからだ。

「なんなの…その大剣は…どこから持ってきたの!?」

そう、キョウヤの左手には大剣が握られていたのだ。

しかしそれはところどころに穴が開いていたり欠けていたりしていた。

まるでその剣で銃弾を防いだようだったのだ。

いや、まるでではなく本当に防いでいたのだ。

「ちっ…防いだつもりだったのになぁ…お前ちょっとは加減しろよ」

キョウヤは少し笑いながらそう言い左手に持っていた大剣を地面に捨てた。

その笑みはウサギに恐怖を埋め込むには十分すぎる不敵なモノだった。

「なんなの…なんだっていうの!?」

ウサギは恐怖にゆがんだ顔でキョウヤを見る。

ウサギは思い出したように魔法銃をキョウヤに向けて引き金を引く。

しかしかわいたカチッという音が響いただけでその先端からは何も出ない。

「た、弾切れ…!?」

そう、今の十五夜によってすべての弾を放出した魔法銃。そのあとリロードを行っていないので弾が出ないのは当然だった。

「は、早く弾を入れないと…」

ぎこちない手で弾を込めるウサギ、しかし手が震えて思うように弾が入らない。

「あ…弾が…」

入れ損ねた弾丸が地面に落ちたのでそれを追いかけるウサギ。

その弾丸は地面を転がりキョウヤの足元で止まる。

ウサギはそれに気付かずキョウヤの足元に転がった弾丸を取る。

そして上を向いて恐怖にゆがんだ顔をさらにゆがめる。

「ひっ…!」

キョウヤが不敵な笑みのままウサギへと手を伸ばす。

ウサギの戦意を無くすにはこれで十分な刺激だった。

キョウヤの手が届くか否かのところでウサギは気絶し地面に倒れ込む。

「よっと…」

キョウヤはウサギが地面に着く前に抱え込み、そのまま優しく寝かせた。

「なんかすっきりしない勝ち方だけど…まぁいいか」

キョウヤはそう言ったのちイツキのサポートに回るべく準備を始めた。


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