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32.あなたの性癖をおしえて


「…狂ってる」



 誰かがそう呟いた。それは誰もが思いつつも口には出せなかった禁忌の言葉であったのにも関わらずだ。それを言ってしまえば創造主と呼び慕って居る漆黒の元連絡座りに何をされるか分からなかったからだ。



「今創造主様に向かって失礼な事を言ったそこのお前。何故そんな事を言った」


「!?」



 かぼちゃタイツマンの後ろから現れた軍服少年ことフォースは軍刀を引き抜いてピンポイントで先ほど「狂ってる」と言った男に切っ先を向ける。



「(何故俺だと分かったんだ!?というかそんな事を言われても…)」



 こんなにも沢山魔族が居る中でたった一人程度の呟き声すら聞き取る…デビルイヤーは地獄耳だがフォースのそれは全く別の代物だった。そう…例えるなら。



「そんな事を言われても…なんだ?言ってみろ」


「(思考が…読めるのか?…まずい)」


「何が不味い?言ってみろ」



 何処かのパワハラ上司であった。心が読めるという凄まじい能力だが実は格下にしか通用しない為昴やファースト、セカンド、シクス辺りの心は読めなかったりする。それは置いておいてとにかくこういう時にはとても役立つのだ。



「フォース…パワハラ良くないよ…」


「なりません創造主様。こういった輩は叩き潰して溶かして型に流して固めて延べ棒にしないと再利用が出来ません」


「叩き…ひぃ!」



 その場に集う全ての魔族がその異様な空気感に恐怖し絶望する。そうか、さっきの連絡係というのは破滅の通達だったのか…と。はたまた無言だったのはこれから絶滅するお前達と交わす言葉は無いという意味だったのか。そんな若干飛躍した想定をしてしまう程には地獄の様な雰囲気だった。


 そしてその連絡係を名乗っていた漆黒の龍殺し…もといセカンドが一言。



「創造主様に!拍手!」




カツカツ… 

    カツカツ…



 その場に響くのは手甲をつけているせいでパチパチ音が鳴らないセカンドの拍手のみ。そう、拍手出来るわけが無いのだ。あんな得体の知れない正真正銘の変態相手なのだから。




カツカツ… 

    カツカツ…





カツカツ… 

    カツカツ…




「いやもういいよ!!?ホラ見ろ誰も拍手してねぇーじゃねぇかよ!!」


「し、しかし創造主様…それではあまりにも…」


「盛大に滑って恥ずかしいんだよ!?言わせんなよ!!」



 ちょっと面白おかしく出てきたら警戒心薄れるかな~(笑)という大変浅はかな考えを実行した昴は今心の中で悶絶していた。むしろスルーしてもらった方がまだ損切的観点でマシだった。



「そそ、創造主しゅっしゅ様を…恥ずかし、しめるなん…て、て!死ね!!!!!」


「お前なんか死ねっていうときだけ活舌良くね!?」



 魔族は目にする。自分たちの頭上であり得ない量の魔力から成る破滅の凶星を。


 ‐そしてそれは鳴った。



カツカツ… パチパチ…

    カツカツ… パチパチ…



「ひぃひひひひッ!」


「ああああああ!??!」



 生き物は死が近くなれば近く成程に脳の性能が高まるという。俗にいう走馬灯などもそれの影響でると一説では言われている。そして魔族もその例に漏れずに背水デッキの背水パであった為…この結果が生まれた。



「ひゃああああああ死にたくないいいいい!!!」

「あばばばばばば!!!」

「ママーーーーーーーウゥーーー↑!!」


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ888888888888888888888888888888888888!!!!!!



 大喝采である。



「んぎょおおおおおもういっそ殺してくれええええええ!!」



 昴は恥ずかしさで死にそうになっていた。


○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○



「で…そういう恰好になったという訳か…」


「うん…」



 魔族の王…すなわち魔王と華永昴はなんとも微妙な感じで対談していた。ちなみに昴は護衛としてシクスだけを会議室に連れていた。元々は連れてきた眷属全員で話し合いをする予定であったが思ったより魔王はみすぼらしい城に住んでおり部屋が狭く、これ見よがしに眷属達が昴にくっつこうとする為「密です!!密です!!ああああ!」と昴がギブアップしてこのようになっていた。



「なんか大変だなおぬしも…はぁ…」


「仲良くしたかったんだけどね…はぁ…」



 昴は何故か自分の座っている椅子の目の前、丁度右足と左足の間に座るシクスの頭に顎を乗せて深刻そうな顔をする。実は一番初めに魔王に会って何を聞こうか決めていた昴は予定通りにソレを聞く。



「あなたの性癖をおしえて」


「えぇ…」


「性癖にはソイツの全てが反映される 女の趣味がつまらん奴はソイツ自身もつまらん…らしい」


「そう…なのかなぁ…」



 ちなみに昴は別に身長と尻のデカい女がタイプ…という事は無い。というか今カノの容姿が一番好きである。好きになった人の外見が好きになるタイプだ。そして魔王はというと。



「うむ…しいて言うのならベロが長くて足の指が綺麗で太ももがめっちゃデカイ子が好き…かのう」


「いや性癖エッグ」



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