25.やっ!…ん゛ん゛
投稿が遅くなり申し訳ございません。
「はいじゃ…まずはー役割分担?という事で大まかに役割を配布しまーす」
眷属達は静かに昴の言葉を待つ。だがその実、全員がドキドキしていた。それはそうである、ファースト達初期組からしてみれば待ちに待った大仕事を任されるのだ、狂信的な初期組がドキドキしない理由は無かった。そして新規組も任された仕事を完璧にやりこなせば唯一神的存在の昴に褒めてもらえる可能性があるのだから。
「まず…ファースト」
「はい」
昴の命令を今か今かとワクワクドキドキしながら待つファーストと必要以上にもったいぶる昴。もちろん意地悪をしたくてこんなにもったいぶっている訳では無い。昴は本当にこれでいいのかと真剣にギリギリまで考えているだけである。判断が遅い!とか言ってあげないで欲しい。
「お前はぁ…」
「…」ゴクリン
「…冒険者になって表舞台で名声を得るんだ」
「必ずやご期待にお答えします…!」
眷属達からおお!というような声が多数上がるが、一部の眷属はホッとしていた。
「(冒険者…ですか、私に任されなくて助かりましたね…)」
「(下等生物と会話しなきゃいけないとかならなくてよかったぁ…)」
前者はフォース、理由は冒険者になんかなったら神たる昴に謁見する機会が減ってしまうからである。後者は廊下で聞いていたフィフス、下等生物と一々会話するのが嫌だからである、本当にそのままだった。
ちなみに眷属達の記憶は昴に多少影響を受ける事がほとんどの為、冒険者は仲間を作り未知の領域に挑戦する者という知識からのあの反応である。
「じゃあ次セカンド」
「はい!」
「お前あれだ、えーと護衛&連絡係」
「やっ!…ん゛ん゛、拝命致しました」
素でやったー!と言いそうになるがギリギリアウトの所で押しとどめる事に成功したセカンドは周りの眷属達から羨望の眼差しでガン見されていた。
「次サードね」
「なぁァあンなりと!…お申し付け下さい」
「お前は総合相談役ね、みんなも現地人の対応は逐一サードを通すこと。それとサードが助言したことは素直に受け入れる事」
「ショォーッチッ!!…致しました」
「もうほんと情緒もう」
サードの任務については特に誰も文句を言うことが無ければ羨望の眼差しを向けられることも無かった。
「次フォース!」
「はッ!」
「おおう…えーお前はその能力でとにかく戦闘できる多人数からなる集団を用意して」
「承知致しました!我々の軍隊で世界を踏みにじりましょう創造主様ッ!ハッーハッハッハ!!」
「お、おう程々にね…?」
目の前の怖いショタ軍人を意識の端へと追いやり次の話を始める昴。顔色が悪いがそれもこれも大抵眷属のせいである。
「おーい!次フィフスお前~!」
「は~い!聞こえます~!」
「おまえは~!能力つかって~!役に立つ道具を~!つくってくれ~!」
「は~い!おまかせくださ~い!」
「はぁ…喉痛」
とりあえずこれにて各眷属達に仕事を与えた昴はそういえば自分はどうしようとか思って居たのだがそれよりも先に言うべきことがあったので取り合えず置いておいた。
「何かあれば取り合えず俺に相談する事ね、気が付いたら世界滅んでましたとかやめてね」
「ですがそれでは創造主様の御手を煩わせてしまうのでは無いでしょうか?」
「ファーストよ、それは気にするな」
この返答のせいで後々大変な思いをすることになるのだがそれはまた別の話。
「さて、それでは他に質問はあるかな?」
「はい」
「どうぞフォース君」
「連絡を取る際はどのような手段を用いるのでしょうか?」
ここで昴は一つ確信する。今までもそう思わせる出来事は多々あったが今回でそれが確定した。昴が確信した事、それは眷属達はお互いにどういった能力を持って居るのかを知らないという事だ。また現れた新たな問題に頭がおかしくなりそうになるが何とか踏みとどまって返答をする昴。
「セカンドは陰を自在に操れる、つまりは陰キャだ。なので陰に声を掛ければ連絡係であるセカンドに話が出来るという事だ」
「陰…キャ?その言葉を聞くと何故か心?がザワザワと…」
「なるほど…先輩方は強いのだろうと思って居ましたがそれ程までとは…わかりました、連絡の際はセカンドさんに取り次いで頂きます」
心がザワザワするセカンドを放置してフォースは納得するのと同時に今度ファーストにも話を聞いてみようと思っていた。
「他には?…無いか。まぁ後から何かあったら個別で答えるから気軽に声かけてくれ、それじゃ解散~!」
直後セカンドを除く全ての眷属達がその場から消え失せた。そしてまたもや奇しくも眷属全員が「後で個別に相談しよう」と考えていた。理由?そんなもの勿論昴と二人きりになれる最高の機会だからに決まっているのである。
もしよろしければ感想等お聞かせ下さい。
ネタが寒いとかその他説明が不足していると感じる点とか文句でもウェルカムです。




