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ほけきよ俳句  作者: ほけきよ
2/16

2019年6月

今月は40句

梅雨に入る行先告げぬやうになり

蝸牛金で済むならそれで良し

父の日や祖母の朝は早い

足に足重ねテラスの跣足かな

異邦人の傘の短し藍浴衣

窓の文字崩さぬやうにする網戸

右上にビルの名があり烏の子

浴衣着てブランド名のある鞄

発作的交際報告泥鰌鍋

メロン切つてふたつのメロン眺めろん

クーラーがクジラのやうに息を吐き

夏風邪や面白い事言いますよ俺

月曜の殺人現場にある麦酒

蝉時雨自動改札のリズム

梅雨入して昇り釦が点いていた

入口を出し男女や夏の朝

夏期講座カレーを薄く広く盛る

誰も見ぬ車窓背中に麦茶飲む

靴下にスーツの汗の降りてゆく

青蜥蜴西口いつも先に待つ

冷し中華先に帰つて来た夫

風鈴やカウンターから小さき顔

押さないで下さい万緑に慣れるまで

網戸してトイレ半開きで固定

黒南風や開けば白き冷凍室

白南風や登場人物全員ムカつく

夜店の灯フランクフルトの串に焦げ

間取り図に猫の落書き金魚草

夏雲や海老天食めば中に海老

ヒロインは私と私梅雨茸

雲の峰満腹中枢のお馬鹿

夜の蝉妻の上司の赤ら顔

つけ麺の麺の短し雨蛙

何歳に見えればいいか百日草

瓶詰めにされて眺むる海開き

炎天や財布忘れて愉快

捨て牌に白無くて白梅雨の夜

夏草に向けてニヤニヤ歌ゐをり

片かげり父に似た兄僕母似

薫風やあとは食べてねよろしくね


個人的に好きな句

蝸牛金で済むならそれで良し

父の日や祖母の朝は早い

異邦人の傘の短し藍浴衣

発作的交際報告泥鰌鍋

メロン切つてふたつのメロン眺めろん

クーラーがクジラのやうに息を吐き

夏風邪や面白い事言いますよ俺

月曜の殺人現場にある麦酒

蝉時雨自動改札のリズム

梅雨入して昇り釦が点いていた

入口を出し男女や夏の朝

青蜥蜴西口いつも先に待つ

冷し中華先に帰つて来た夫

網戸してトイレ半開きで固定

夏雲や海老天食めば中に海老

雲の峰満腹中枢のお馬鹿

つけ麺の麺の短し雨蛙

炎天や財布忘れて愉快

捨て牌に白無くて白梅雨の夜

薫風やあとは食べてねよろしくね

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