表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

異世界転生少女の視線

作者: 翡翠

ワンシーンだけ書きたかったシリーズ?

薄い百合要素含みます。

皇后と約束された少女はその日、幸福から絶望へと叩き落とされた。


数日前、皇帝が庭園を散策する中突如として空から1人の少女が舞い降りた。

皇帝は見知らぬ場所に戸惑う少女に一目惚れし、すぐ様婚姻を結ぶことにした。

突然のことに国中が大騒ぎとなるも少女を見た人々は、まるで誘惑の魔法でもかけらたかのように彼女を称賛した。


しかし、この婚姻を望まなかった人々もいた。それは皇后と約束された令嬢と彼女を支持する者達や親族だ。彼女は生まれた時から神から帝国の女神として神託を受け、そのためだけに幼い頃から厳しい教育を受けてきた。

このことに反対する者や少女の暗殺を企てる者もいたが、令嬢の一声で静まった。不満を持つことがあるが表に出ることはなくなった。しかし、彼女の心は未だ絶望の中であった。







その後、陛下は追い討ちをかけるかのように令嬢は側室となり後宮に追いやる。令嬢の心は病み、暫くは部屋にこもるようになってしまう。

心配する使用人や親族は専門の医師を呼び、彼女の心の治癒をするようになる。



医師やまわりの支えにより令嬢は少しずつ回復に向かう。





ある日のこと少しでも回復するようにと庭園を散策していると、ふと何者かの視線を感じた。

振り向くとそこには建物の陰から見つめる皇后の姿があった。

その姿と視線に対し異様に感じ令嬢は見て見ぬ振りをし庭園を後にする。



(皇后様が…なぜ私を?視線が怖い…)




それ以降城内を歩けば皇后に視線を追われる日々であった。

自分は何かしたのだろうか。式以降、接することがなかったから心当たりなど全くない。

そして今のところ城内から、皇后の絡む事件は出ていないようだ。

では何故、彼女は自分を見つめるのか…回復しつつある心はまた再び病みかけていた。







遂に限界に達した令嬢は、皇帝に皇后の行動について訴えに向かうことにした。側室の分際でと最悪処刑されるかもしれない、しかしこれ以上は見て見ぬ振りは限界であった。視線で追われるくらいなら最悪死んでもいいと…



皇帝のいる玉座の間へと足を運ぶ、この時刻であれば彼はいるはず彼女は急いだ。



玉座の間の扉の前までもうすぐというところで、神は彼女に嫌がらせをしたいのだろうか、玉座の間から出てくる皇后に出くわしてしまう。

このタイミングで出会いたくなかった…と心にため息をつく。しかし此処で皇后に直接問い詰める機会でもあった。

彼女は皇后に問い詰めようとした瞬間、


「やっと私に気づいてくださったのですね!お姉様!」


皇后は満面の笑みを浮かべ彼女に抱きついた。


令嬢は彼女の意味不明な言動に発しようとした言葉消えた。

そして、元々心身余裕の無かった彼女は情報に処理しきれずに気を失ってしまった。

補足(読まなくても大丈夫です。)

実は令嬢の家系は双子で生まれる確率が高かった。しかし世間は双子への偏見はないが令嬢の家では呪いの子とされていたため医師の魔術により性別判断の際に双子とわかった場合、どちらかを殺さなければならない。

転生した女子高生は殺される直前、神が魂のみを他の世界の胎児に移動させたことで肉体は死んでしまったが、魂は生き残ることができた。

月日が経ち成長したことで神は異世界(元いた世界)に戻すことにした。(死亡という形で)

神はこの双子が未来で帝国にさらなる繁栄をもたらす存在であることを知っている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 初めまして! 楽しく読ませていただきました。読みやすく、面白かったです! [一言] 長編でも是非読んでみたいです!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ