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持ち物を調べてみよう

 アイテムボックスの中に入っていた物を全て取り出して、確認してみる。


 杖とフード付きローブに、水筒とナイフ、背負い袋は既に取り出していた物だ。


 その他の物として、鏡に簡易用寝袋、食べれるというだけの食料と10m程度の長さのロープ、羊皮紙が10枚に羽毛で出来たペンと墨入れ、鍋に食器の数々。


 どうやらこれだけが私の全ての持ち物のようだ。


 お金に関しては、別の機会にしておこう…どうせ最初は目減りしそうだしな。




 まず杖だが、何処にでもあるような普通の杖のようだ。鑑定にも杖としか出て来ない。


 フード付きローブに関しては、かなり上等な物のようで『異世界転生者のローブ』と鑑定結果が出ている。


 性能としては、『適温』と『状態維持』という効果が付いており、『適温』はその人にとって一番快適な温度を保持するというもので、『状態維持』については経年劣化をしないという素晴らしいものだ。


 このローブは【アイテムボックス】で永久封印だな…鑑定されたら一発で異世界転生者だと分かるし、何より特徴が強過ぎる。


 水筒に関しては、普通の物のようで鑑定結果も水筒だった。


 ナイフに関してはこれもかなりの品物で『異世界転生者のナイフ』と鑑定結果が出て来た。


 性能は『解体』と『状態維持』という効果が付いており『解体』は、生き物の解体の仕方が分かる、という効果があるらしい。


 これも【アイテムボックス】の中で眠って貰う事になりそうだ…


 背負い袋は普通の物のようなので安心だ。


 さて、鏡についてなのだが、明らかに普通の物とは違う事が鑑定しなくても分かってしまう。


 まず、水晶のような材質のフレームに金銀で装飾され、挙げ句の果てには魔力まで感じる…もうこれはトラップではなかろうか? 取り敢えず鑑定してみたが『魔法の鏡』としか鑑定出来ない。


 ムキになって鑑定し続けると、頭痛がして来たので、ステータスを見てみる。




『名前』

 ・なし


『ユニークスキル』

 ・契約書

 ・異世界言語


『スキル』

 ・鑑定 Lv3

 ・生活魔法 Lv1

 ・アイテムボックス Lv1

 ・索敵 Lv4

 ・危険察知 Lv4

 ・気配察知 Lv1(new)

 ・魔力察知 Lv1(new)

 ・暗視 Lv2


『称号』

 ・異世界転生者




 鑑定の上がり方が激しいが、どうやらこの鏡を鑑定し続けた結果かも知れない。


 未だ、『魔法の鏡』としか鑑定出来無いので使うのには躊躇ってしまうな。


 他の品物も鑑定してみるがどうやら一般品のようなので一安心だ。




 さて、次は新しく増えたスキルと異世界言語と暗視の確認をしたい所なのだが、何やらこちらに近寄ってくる気配を感じる。


 これが気配察知なのかと感心しながらアイテムボックスに荷物をしまい、その気配が近寄ってくるのを懐に持ったナイフを握り、待つ事にする。


「トン、トン、トン! 」


 扉を叩く音が聞こえるので、片手を懐のままに扉をそっと開けていく。


「お湯をお持ちしました。」


 中学生位の少女が、桶と布を持って私の部屋の前で立っていた…そう言えばお湯を頼んでいたのだった。


「ありがとうね。これは少ないけど…」


 そう言って、私は反射的に銅貨を1枚手渡す…あれ? これってチップのつもりか? 私は何でこんな事をしているんだ?


「あ、ありがとうございます」


 少女は少し戸惑っていたようだが笑顔を私に見せてくれた。


 頭を下げて去って行く少女を見ながら、私は元の世界の癖とやらが思った以上に厄介な事に気付いてしまう。


 これは注意して行動しないと、他の『異世界転生者』の的になってしまいそうだ…


 部屋に入り溜め息をつくと、扉に杖を掛けてベットに座る。


 桶のお湯で顔を洗うと、布で顔を拭きその布を桶に入れる。


 桶の中の布を絞り、体を隈なく拭いていき最後に布を桶の中で洗い絞っておく。


 杖を退けて扉を開けて桶と布を扉の横に置いておく。




 さて、途中になってしまっていたがスキルの考察を再開しよう。




 異世界言語


 この世界のあらゆる言語を理解し、話す事が出来る。

 文字があれば、その文字も理解し、書く事が出来る。




 これも……不味い。


 全ての言語が話せるという事は、分からない言語が無いという事だ。


 無意識に全ての言語に対応していたならば、絶対に目立ってしまうし、何より異世界転生者同士だと分かってしまう。


 厄介な事が多過ぎる。


 下手したら昆虫や動物の言葉すら分かってしまうのでは無いのか?


 これは要検証だ。




 次は……一番問題の『契約書』だな。




 契約書


 貴方のスキルにより、契約書とペンが作成される。


 契約は、二名以上でなければ成立しない。


 スキルで作られた契約書には、スキルで作られたペンでしか書く事は出来ない。


 スキルで作られたペンは、スキルで作られた契約書にしか書く事が出来ない。


 契約違反時の項目は、契約を書いた時に自動的に書かれる。


 契約書に書かれた契約違反時の項目は、この世界において必ず履行される。


 契約書には、契約者同士の合意の為、本名のサインが必要であり、心から同意しない限り、その契約書は成立しない。


 契約が成立した契約書は、契約が完了するまで消失しない。


 契約が完了した場合、契約書は消え、契約者は、その契約に関する事全てを記憶から失う。




 はぁ……えらく面倒なスキルを、記憶を失う前の私は選んだものだ…




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