厨三病「暗黒竜」
「……で、やっぱりその包帯といい怪我といい。
……まさか!!アイツの仕業……?」
「アイツ?」
「さいとう……まさか、さいとうの仕業なのか!?」
「誰だよ、さいとうって!」
「私の元・使い魔だ。アイツは、なんとも役に立たなかった。
食費はかかるわ、わがままばかり言うわで…」
「やけに現実的だな。」
「だから、数日前にやめてもらった☆」
「お前、そんなキャラになったの、昨日くらいだろ…」
「あー、まだ分からないのか。君はバカだなぁ。
頭のネジとか、足りてますか?」
「お前よりは足りてるはずだ。」
「私はこの世界に宿ってから、2日しか経っていないが、
元の世界に戻れば、何年も前の話になるのだよ。」
「じゃあ、早く戻れ。」
「……いや、待てよ。さいとうではない可能性が出てきた…」
「いや、話を戻すなよ。」
「まさか、アイツ…!!」
「今度は誰だよ。(はなほじ)」
「暗黒竜!」
「もう、なんでもいいやー。」
「アイツは、私に言ったのだ。
『そなたの近くにいる人間に取り憑く』とな。」
「なんとも迷惑なやつだな…」
「もしかしたら、コウ。お前に取り憑いたのかもしれないな…」
「なら話が早い。早く出て行かせろ。」
「暗黒竜を従えるとは……まさかお前は…伝説の……!!」
「ンなわけねぇだろ。現実に戻れ。」
「なんでもかんでも、現実見させると、私はストレスが溜まって、この世界をめちゃくちゃにします。」
「やれるもんならやれ。ただし、人間は巻き込むなよ。」
「それでは、めちゃくちゃにできません。
なので、このままで。」
「精神科も行ってこい。紹介は全部俺に任せろ。」
「ウィッス。」