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厨零病「目覚め」
「…、なんかいやだぁ…。」
私はそう言いながら、学校の廊下を歩く。
目に付けた眼帯。
私をイライラさせている原因。
視界が半分しか見えなくて、いつもは2倍楽しめる世界が、二分の一になったような気分がする。
無理矢理取ってみようと思うけど、なかなか取れない。
…お母さん、どうやったんだろ…?
「……うぅ…」
もうダメだ。取れない。
今日1日はこれで過ごそう…。
イライラをドアを開けるのに使う。
少し古びたドアは大きな音を立てて開いた。
大きな音にクラスメートは皆こちらを向く。
「おはよう…!」
いつもとは違う私を見られている感じがして、すごくゾワゾワする。
今だけは思う、窓際の一番後ろの席で良かった、って。
問題はそこから始まる____
「なに、厨二病にでもなったのかよ?」