一日不死鳥
深夜テンションにつきゆるーい精神で書かれております、正気に戻って加筆修正あるやも知れません。
煤で汚れた竈の番人は機嫌が悪い、今は昼をとうに過ぎた。
炊事場で散々火を吹き喉を焼き、吐息は黒煙棚引くばかり。
庭を掃く番人の心は晴れ、曇天雷雨羽根が萎むまで。
憂える理由は自業自得、邪神に頭垂れ染まった黒い羽根。
憐れ不死鳥は激務に身を焦がし、一夜で生を終えるという。
那由多の死の果てになる、ただ巨大な虹の翼のため。
鴉の鳥人が何時の頃からこの宿場で働いているのかわからない、早朝には十に満たない少年が枯れ葉をかき集めており時折宿泊客に構われていると案外人見知りそうな様子で時に癇癪を起こしたりする姿が見られる。