第四幕「時の流れ」
「ここは、私は矢で刺された・・・・はずじゃ・・・」
そこはいつもの桜の木だった・・。晴明との思い出の場所・・・。
しかし季節は、夏・・・・・。
「私がいた桜の木は、たしか・・冬・・。」
ガザ・・・ガサッ・・
向こうの草村の方から、誰かがやってくる音がきこえる・
燈緤惺は、急いで隠れようとしたが、間に合わなかった・・。
「あっ・・・」
「・・・・・・・。」
私はやってきた人の姿に驚いた・・・。
晴明にそっくりな男の人だった・・・。
私は嬉しくて、悲しくて、切なくて、こんなにも愛しているか、
実感を感じた。どんなに大切だったか・・・・・。
「大・・丈夫・・か・・・・?」
その男の人は、とても心配している顔と声で私のそばに
近づいてきた・・・・。
私は涙が止めることが出来なかった・・・・。
私は思わずにはにはいられなかった・・。
私は手を差し伸べる彼に、抱きついた・・・・
「晴明様・・・・」
俺は引きつけられるように、桜の木のところへ・・
いつも見に行っているが、今日はちがう・・・。
本当にだれかが呼んでるような気がした・・・・・。
俺はその日の夜に桜の木のもとへ行った。
行ってみると、誰かが桜の木の下に座っている・・。
銀髪で、色鮮やかな着物を着ていて、とても美しい・・・。
俺は目を奪われた・・。
彼女は俺の顔をみると、何故か涙を流している。
声をかけると、彼女は悲しい顔をする・・・。
手をのばすと、彼女は抱きついてこういった・・・。
「晴明様・・・・」と・・・・・・