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転生したらゴブリンでした。くよくよしても仕方ないので魔王でも目指そうと思います。前世の知識と経験で成り上がる。  作者: おみくじ


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4/4

住処へ

 草木が茂った獣道を、感覚的には20分くらい歩いてきた。ゴブリンに転生しているおかげなのか、疲れはさほどなかった。人間のおじさんだったときなら、息切れしてるんだろうなぁ。


「あと少しで着くよ」


 俺の前を歩く心優しいゴブリンこと、雑用1くん。俺らの住処まで心よく先導してくれた。


 森の草むらで少し休んだ後、住処に戻ろうとなり、ちょっと焦った。俺は住処なんて知らないからさ。ちょっと考え、頭を棍棒で打たれたことを理由にして、優しい彼、雑用1くんに道案内をお願いしたのだ。


 帰り道を歩きながら、住処と仲間(仮)ついて、優しいゴブリンの彼に色々と聞いてみた。


 その話をまとめるとこうだ。

イメージ通りというか、洞窟に住んでいる。

内部は3つの部屋というか、スペースからなっている。

広さは、大、中、小。

大きい部屋に身分の高いゴブリン、4匹

中くらいの部屋に次身分が高いゴブリン4匹。

そして、小さい部屋は、俺と彼。

数は計10匹住んでいる。


 とのことだ。意外と数が少ないと思ったが、ゴブリンというのはいくつもの集団があるらしい。100匹以上の大集団もあれば、俺が属する10匹前後の小集団と、なんというか、大企業や中小企業みたいに、ゴブリンのグループがたくさんあるイメージかな。


 俺はゴブリンのグループでも、下位ランクに属しているという。ほんと、転生したら弱くてニューゲーム。いやいや、強くてニューゲームにしてくれよ。


「あっ! 見えたよ!」

「えっ!? お、おおっ〜………」


目先に、茂みが途切れ開けた場所があった。そこから少し進むと岩壁があり、そこにぽっかりと、大人1人入れるくらいの暗い穴が空いていた。


 雑用1くんのゴブリンと一緒に、洞窟の前に立つ。穴の奥からはなんともいえない、ひんやりとした不気味さのある微風が俺の頬を撫でた。背筋がゾッとする。


「大丈夫??」

「えっ!?」


 優しいゴブリンが心配そうに声をかけてきた。


「顔色が悪いみたいだから、また頭が痛む?」

「あっ、い、いや、だ、大丈夫」


 自分が魔物モンスターである実感がない、というわけではないが、まだ受け入れられていない部分が大きい。だから、怖さがどうしてもある。


 住処である洞窟に入って、命の危機にあうことはたぶんないとは思う。決闘をまた申し込んだら話は別だけど、今はそんなことはしない。


「よ、よしっ! な、中に入るか!」


 迷いや戸惑いが大きくならないうちに、早く洞窟内に行くにかぎる。


 雑用1くんのゴブリンがニコッと笑いうなずく。ほんと良い奴だな、ゴブリンにはもったいない。


 俺は彼の後ろに続き、暗い先の見えない洞窟内に入っていった。

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