表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私を陥れる様な婚約者はいりません!彼と幸せになりますから邪魔しないで下さい  作者: Karamimi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/73

第62話:断罪の時間です~ブラッド視点~

 完全にラドル殿が動揺して、訳の分からない事を言っている。そう、彼はラドル殿が雇った裏の組織の人間ではなく、我が家で雇っているスパイだ。


 ラドル殿が裏の組織を探しているという情報を仕入れた俺は、スパイを裏の組織に潜入させたのだ。そして裏の組織の人間を装い、ラドル殿と接触させた。


「ラドル殿、彼はね。我がヴォーレル侯爵家で雇用している、スパイなのだよ。君、この人にアントアーネを誘拐する様に、依頼されたのだよね?」


「ええ、そうです。ラドル様とのやり取りは、全てここにおさめられております」


 彼が録音機のボタンを押したのだ。


 “いいかい?絶対に失敗は許されないよ。アントアーネがブラッドと離れたすきに、彼女を攫うんだ。ブラッドの奴、いつもアントアーネの傍にピッタリくっ付いているからな。


 あいつが唯一アントアーネから離れる、お手洗いに行くタイミングで攫うんだ。当日アントアーネの飲み物に、利尿作用のある薬を混ぜて飲ませてくれ。


 それから、手前のお手洗いは全て使用禁止にしておいた方がいいね。万が一誰かに見られたら、大変だ。奥なら人目が届きにくいからね。


 いいかい、パーティが始まってから行動に移すのだよ。きっとブラッドは、来客の相手をして、アントアーネのお手洗いまで付いていけないからね。


 アントアーネを捕まえたら、地下牢にでも閉じ込めておいてくれ。アントアーネの奴、ずっとブラッドにベッタリで、僕に酷い態度ばかり取っていたからね。少しお仕置きも必要だろう“


 再生が終わると、会場中が静まり返っている。何度聞いても、非常に腹立たしい内容だ。


「違う…これは僕ではない。こんなものは偽造だ!」


 ラドル殿が必死に叫んでいるが…


「偽造だなんて…でも、声は確かにラドル様のものでしたわよね」


「確かにラドルの奴、ずっとアントアーネ嬢に執着していたもんな…まさか誘拐を企てるだなんて…」


 周りからも、ラドル殿に関する不審の声が上がり始める。


「ラドル殿、映像もありますよ。確認しますか?」


 さらに、実際実行役に指示を出している映像や、アントアーネの誘拐に成功したという報告を、スパイがしたときの映像も流れる。他にも契約書なども公開した。


「ラドル殿、ここまで証拠がそろっているのだから、もう言い逃れは出来ないよ。君は今日、アントアーネを誘拐しようとしたね」


 俺の問いかけに、ラドル殿は全く答えない。その時だった、ラドル殿のご両親が駆け寄って来たのだ。


「ブラッド殿、アントアーネ嬢、今回の件、本当に申し訳ございませんでした。まさか息子が、この様な恐ろしい事をするだなんて。ですがそれは、アントアーネ嬢の事が好きだという、純粋な気持ちだったのです。ですからどうか、寛大なご判断を」


「どうかお願いします。ラドルはずっと、アントアーネちゃんの事が大好きだったのです。その気持ちが、少し歪んでしまっただけなのです。この子はまだ、16歳です。どうかやり直すチャンスを与えてやってください。お願いします」


 ラドル殿のご両親が、必死に頭を下げている。彼らも気の毒だが、あんなモンスターを育てた責任が全くない訳ではない。


「ラドル殿の純粋な愛情だから、アントアーネを誘拐してもいいという事ですか?彼女はこの国の伯爵令嬢です。もし彼女がいなくなったら、伯爵や夫人、兄上でもあるアントニオ殿がどれほど心を痛めるか。


 もしかしたら、アントアーネをきちんと見ていなかった専属使用人たちが、罰せられるかもしれない。それに伯爵令嬢がいなくなったとなれば、大規模な捜索も行われるでしょう。そうなれば、皆にも多大なる迷惑と莫大な費用が生じます。


 あなた達は、その辺を理解しているのですか?それに…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ