表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私を陥れる様な婚約者はいりません!彼と幸せになりますから邪魔しないで下さい  作者: Karamimi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/50

第28話:どういう事でしょうか

「それじゃあ俺はもう行くよ。アントアーネ、くれぐれも無理をしないでくれ。何かあったら、すぐに連絡をしてほしい。ブラッド殿、アントアーネを頼んだよ」


「ええ、アントアーネの事は任せて下さい。アントニオ殿は、どうか勉学に専念してくださいね」


「お兄様、どうして私の事を、ブラッド様にお願いしているのですか?私は一人でも、十分平気ですわ」


「はいはい、俺の可愛い妹は強いな。そうそう、実は俺も気になる女性が出来てね。アントアーネの卒業式の時には、彼女も連れて帰って来るよ」


「アントニオ、気になる女性とは一体どんな女性だい?そんな話は、聞いていないぞ」


「そうよ、アントニオ。もっと詳しく話しを…」


「それじゃあ、また半年後に」


 そう言ってお兄様が、笑顔で船に乗り込んでいった。


「あの子ったら、言いたい事だけ言って行ってしまうのだから」


「まあまあ、アントニオが選んだ子だ。きっと素敵な子なのだろう。そうでしょう、ブラッド殿」


「ええ、アントニオ殿と、とてもお似合いの女性ですよ」


 そう言って笑ったブラッド様。どうやらお兄様のお相手の事を、ブラッド様もご存じの様だ。


「さあ、アントニオも見送ったし、私たちもそろそろ帰ろう。明日らアントアーネもまた、貴族学院に通わないといけないからな」


 そう言って笑いながら馬車に乗り込んだお父様。お母様も、笑顔で乗り込んでいく。なんだかおかしい。お父様はとにかく、心配性のお母様が、私が貴族学院に行く事に関して何にも言わないだなんて。


「アントアーネ、そんな所に突っ立っていないで、俺たちも馬車に乗り込もう」


「ええ、そうですわね」


 何だか引っかかるが、両親にまた心配をかけるよりかはいいか。そう思うようにした。


 そして翌日、10日ぶりに制服に袖を通す。制服姿を見た瞬間、体中が恐怖で震えた。またあの学院に通うのだ。あそこには、私の味方など誰もいない。皆が私を、親の仇の様な目で見てくる。


 今度はどんな酷い目に遭うのか…


 そう考えると、足がすくむのだ。


 ダメよ、こんな事で怯えていたら。私は伯爵令嬢だ、貴族として立派に貴族学院を卒業すると決めたのだ。それに、これ以上家族に心配をかける訳にはいかない。


 気を引き締めて、部屋から出て玄関へと向かう。


「おはよう、アントアーネ。今日からよろしくね」


 目の前に現れたのは、なんと貴族学院の制服を着たブラッド様だったのだ。


「どうしてブラッド様が、我が国の貴族学院の制服を着ていらっしゃるのですか?」


 訳が分からない。だって彼は、リューズ王国の貴族だ。それなのに、どうして。


「彼はしばらく我が国で生活をする事になったからね。ブラッド殿はアントアーネと同じ、15歳だ。せっかくこの国で生活するのなら、ぜひ貴族学院で勉強したいとの事でね。既に学院側には話は付けてあるから。今日からブラッド殿も、アントアーネと同じように学院に通う事になったのだよ」


 そう笑顔で伝えるお父様。


「ブラッド様が一緒なら、アントアーネも安心よね。ブラッド様、どうかアントアーネの事を、よろしくお願いします」


「ええ、任せて下さい。俺があの意地悪なクラスメートや性悪男から、アントアーネを絶対に守ますので。それじゃあ行こうか、アントアーネ」


 笑顔で私の手を引くブラッド様。


「お待ちください。本当にブラッド様も、貴族学院に通うつもりなのですか?」


「ああ、そうだよ。正式に入学手続きも取ったし、せっかくならアントアーネが貴族学院に復帰するタイミングで、俺も通学を始めようと思ってね。ほら、学生証もちゃんとあるよ」


 胸ポケットから、学生証を取り出し見せてくれた。確かに貴族学院の学生証だ。


 という事は、本当にブラッド様も貴族学院に通うのか…


「ほら、早く行かないと遅刻してしまうよ。さあ、行こう、アントアーネ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ