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友人史  作者: 海星
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時代背景

 大学生が統計なんてそうは出来ない。

 出来ないからこそ厳しい助教授ですら『モデルケースを2,000件は集めろ』で許してくれた。

 「学生でもそれぐらいは調べろ」と。

 統計には時間も金も場合によってはかかる。

 じゃあ、学生は統計に触れないか?

 そんな事はない。

 出典を明示すれば、過去に行われた統計を自分のレポートにのせても構わないのだ。

 だからレポートには大量の『参考文献』を書く事になる。

 で、過去の統計データをまとめた書籍が集められている部屋『統計資料室』に僕は通っていた。

 僕は統計のゼミにいたから、通うのはわかる。

 でもそこで話すようになった男のゼミは別に『統計資料室』に通う必要はないはずだ。

 「何でお前『統計資料室』通ってるの?」と僕。

 そいつのゼミの教授は『マルクス経済学』の教授だった。

 マルクス経済学は陽キャの学生には人気があった。

 なんせ『マルクス経済学』では面倒臭い経済数学をやらなくて良い。

 ちゃんと勉強すれば面倒臭い事も出てくるんだろうがサボろうと思えば、無限にサボれるゼミだった。

 と、いうか教授が中国に行ったまま数ヶ月帰って来ない、なんてザラだった。

 でも、たまに統計資料でそこのゼミのヤツらを見た。

 何でも毛沢東が『調査なくして発言権なし』とか言ったらしい。

 だから全く統計データを見ないわけじゃない、と。

 でも、ぶっちゃけハナクソほじってたら単位取れるゼミのはず。

 何でそこにその男がいたかは謎だった。

 「『統計資料室』の受付の女の人いるだろ?あの人、二浪してる俺より一つ歳上の院生なんだよ。で、こないだやっちゃった。処女だった」

 「お前!

 彼女と半同棲してるんじゃねーのかよ!

 彼女の家に入り浸ってて下宿の電話『テレワープ』って言うんだっけ?

 携帯電話に転送されるようにしてる、とか言ってたじゃねーか!?」

 「彼女とちょっと上手くいってなかった時に、向こうから誘ってきたんだよね。

 『彼女と別れるなら私を彼女にして』って。

 だから抱いたんだよ。

 その後、彼女と仲直りしたんだけどな!」

 これがモテる、って事か!

 つーか人間のクズじゃねーか!

 何故かは知らないが、僕は『最低最悪のクズ』によく懐かれた。


 そんな話はどうでも良いんだが、このクズ男が持っているように、大学生の間でも携帯電話を持っているヤツがチラホラ現れる。

 ガラケーで折り畳みじゃないヤツだ。

 ネットは見れない。

 着信メロディは自分で作るヤツだ。

 そのうちに『三和音』のヤツが出る。

 しかし、だいたいの大学生が持っていたのは『PHS』だった。

 一般人は高価過ぎてパソコンが買えない。

 大学のパソコン室でしかパソコンはいじれなかった。

 表計算ソフトは『エクセル』じゃなくて『ロータス』

 ワープロソフトは『ワード』じゃなくて『一太郎』

 ネットはあるにはあった。

 無茶苦茶家が金持ちの後輩の下宿にパソコンがあって、そのパソコンでネットが出来た。

 当時ネットと言わず『パソコン通信』と言っていた。

 回線は電話回線『ピーガー』凄い音がしていた。

 安いパソコンでも30万円はした。

 「安いパソコンを秋葉原に売ってる店がある」と。

 もう潰れてるから名前を出しても構わないだろう。

 『マハーポーシャ』

 知っている人は知っているだろうが、このパソコンショップを経営していたのはサリンを撒いた宗教団体だ。

 街の中に宗教団体が巧妙に隠れている時代だった。

 宗教団体経営の『団子屋』とかそこら辺にあった。

 そして大学のサークルでも『オウム系』『統一教会系』の『仮面サークル』があった。

 今、ネットを見ればどんな情報でも手に入る時代だ。

 だが、僕が大学の時代、知識での武装、防御が難しかった時代だ。

 ネットによる脅威もあるだろう。

 しかしネットがなかった時代にも無いなりの脅威は存在した。

 関係ないが、秋葉原には『萌え』はほとんどなく電機街だった。

 しかし秋葉原のそこいら中にいたワゴンでのパンスト売りは一体何だったんだろうか?

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