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六人の忌み子のお話  作者: untitled
1世界からの嫌われ者
7/20

Ⅴ私は捨てられないんだ!!

廃棄品と呼ばれた者を拾ったが

廃棄品と呼ぶには惜しいほどに逸材になった。

これで、もっと沢山の罪人を裁ける。

異世界から来た罪人共を、、、、、

森の中

動物たちがたくさん住んでいる。

そんな中、走っている音が聞こえた。

2人だろうか、荒い息も聞こえる。

1人の足取りは重く、もう1人の足取りは軽く見える。

追われているのだろうか、戦闘にいる方は酷く焦っていた。

追っている方は、、、、、よく見えない。



洞窟の中

荒い息づかいが反響して聞こえる。

「ここまでこれば、追っ手これまい、、、、、」

息を整えながら独り言を言う

、、、、、その独り言が間違いだったのだろう。

腹に違和感を感じた。

チラリと下を見ると、

桃色の刀身が、自分の体を突き抜けていた。

「っ!?」

慌てて後ろに向かって能力を放とうとした。

自分の手を見た。

魔力が感じない。

能力が発動しない。

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

くらい洞窟の中、独りでそう叫んだ。



「失礼しました。」

そう言って、応接間から退室した客人

どうせ後で死ぬと、分かりきった未来にため息をつく。

綺麗な白髪を手で弄ぶ。

ふと、室内に桜の花びらが見えた。

だんだんと増えていったと思いきや、一カ所に集まり、人の形となった。

「あら五番さん、充分慣れてきたみたいね。」

にっこりと笑みを浮かべる。

「ただ、少し遅いのが課題かしら、まぁ、やってけば慣れるわよ。」

そう言って、五番の頭を撫でた。

五番は少し照れくさそうに下を向いた。

「で、任務の方は?」

「地獄の能力者と陰影の能力者の能力の剥奪は完了しました。」

「そう、カードは資料館に置いといて頂戴」

「了解いたしました。」

そう言って、応接間から退室した。

「、、、、、まだ繰り返し使うのには慣れてないみたいね」

はぁ、とため息をついた。



妖鬼の館の本館から資料館まではまぁまぁ距離がある。

なにせ、資料館は莫大な量の本や資料を所有する。

普通の本や、二千年以上前の本、魔導書に、辞典に、とにかくいろんな量の本を持っている。

その中には、世界的に危険なものも入っているが、、、、、

管理できるのは妖鬼の中でもごく数名だ。

資料館の特徴は水色のガラス窓

そして、周りに飛び交っている水色の蝶

ドアらしき所に手を触れると、ドアは消え、光が見える。

その光に足を踏み入れた。



「まっぶし、、、」

そう思いながら目を開けると、図書館のような所に出て来る。

中心部に大きな地球儀のようなものがあり、円形状にたくさんの本が並んでいた。

「あれ、お客さん?って、五番か」

3段目あたりくらいからひょこりと人が出て来る。

白髪で、大きめの赤いリボンをつけている。

椿の柄の着物を着ている青い目をした少女が降りてきた。

「能力関連?」

「そう、地獄の能力と、陰影の能力」

「おっけ、待ってて」

そう言って、4段目あたりまで飛んでいった。

ふよふよと空中浮遊しながら、本を探す。

「えっと、これかな」

そう言って、藍色の本を取って、五番のもとに戻ってきた。

「じゃ、ここにカードをはめといて」

そう言って、出された本と、ページ数が書かれた紙を渡される。

中心にある机に本を置いて、書かれている通りのページを開く。

「えっと、、、これか、」

手元に赤と黒の炎が描かれたカードを出すと、ページに少しだけあるくぼみにあわせてカードを入れた。

次に、また別のページ開いて、今度は骸骨が描かれている黒のカードを出して、またくぼみにあわせていれた。

「、、、、、よし、できたよ。」

ガサガサと紙の束を漁っていた。少女がこちらを向く。

「ん、おけ、ありがとうこっちで戻しておくから、もう戻って良いよ。」

「分かった、ありがとう」

そう言って、資料館から退室した。


「あれ、五番任務帰り?」

前髪の長い少女が話しかけてきた。

「うん、六番は?」

「今から行くとこ」

「じゃあ、ついていっていい?今日の任務おわったから暇で、、、、、」

「いいよ、っていうか、連れてくつもりだったし。」

そう言って、2人で館内を後にした。

彼女はもう捨てられない逸材となった。

それで幸せなのかどうかは分からないが

さて、次は、、、、、呪いの子だったかな

そう、、、、、前髪の長いあの娘だよ。

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