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六人の忌み子のお話  作者: untitled
1世界からの嫌われ者
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Ⅲ鬼の子何処の子?

鬼の子はいらない

人外など、人間の家系に不必要なのだ。

人の子であっても、

望まれていない能力を持っていたら

それも、不必要な人間なのだ。

美しい景観の屋敷

入り口付近の一本道に咲き誇る桜

賑やかな声

中心に本殿らしき大きな和風の建物があり、その周りに幾つかの建物が見える。

渡り廊下で繋がれており、看板には

←妖怪亭 人間亭↑ 本館↓ 仙人亭→

と、描かれている。

多数の言語で書かれている看板

ただ、そんな多国籍化している割には、屋敷外にいる人は少なく思えた。

妖怪亭の更に奥にある渡り廊下の先には、赤と黒の屋根が見える。

他の屋敷よりは、風格が違うように見えた。

入り口の看板には

亭主様の屋敷

と書かれており、

御簾がかけてあるのが見えた。


「んぅ、、、、、」

布団の中で目が覚める。

なんだ、もう夜か、と重たい瞼を起こした。

1人の男性に抱かれている状態だったので、うまく起きることができない。

「んぇ、、、?」

眠気で働いていない頭を働かして、なんとか起きようとする。

「鬼龍様、夜で御座いますよ?」

そう言って、男性を起こそうとする。

より一層強く抱かれたような気がした。

「むぎゅぅ、鬼龍様?」

「名前、」

唐突に耳元で囁かれる。

「うぇ、?」

「名前で呼んでくれないのか?」

「ぁ、ぇっ、とぉ、」

モジモジとしながら小さな声で言う。

「ぁ、や、夜靈様、」

「、、、、、呼び捨て」

ムスッとしたような声で話す夜靈

「無理ですっ!」

、、、、、恥ずかしさの方が勝ったようだ。

「鬼虚様、鬼龍様、夕食の時間で御座います。お着替えを済まされてから、来て下さい。」

御簾の向こうから声が聞こえた。

「、、、、、分かった、支度を済ませてから向かおう。」

先程の声よりは低い声で答えた。

「鬼虚、起きれるか?」

、、、、、やはり、人によって態度を変えているようだ。

「じゃあ、離して下さいませ」

少し不満そうにしていたが、離してくれた。

裸体の体を起こして、着替えを探す、、、、、

必要は無かった。

ふわっと弱い光が放たれたと思うと、綺麗な花柄の着物になった。

夜靈も同じように黒い着物へ替わった。

2人で本館の方へと向かった。



「お早う御座います。」

「夕食の用意は済んでおります。」

和風のメイド服を来た人達が手招きしてきた席に座る。

そこから皆でご飯を食べる。

しかし、そのご飯は何処かおかしく、

彩りよくしているつもりなのだろうか、赤い料理ばかりが並び、やけに人の目玉に似すぎているものや、心臓にそっくりなものが刺身のよう切られ、並んでいた。

ガチャガチャと食器同士が重なり合うと共に、賑やかな話し声も聞こえる。

静かに食べているものもいれば、賑やかに雑談をしながら食べているものも

しかし、行儀の悪い輩は一人もいなかった。



「ごちそうさま」

夜靈と鬼虚仲良く二人同時に食べ終わる。

また、二人とも“亭主様の屋敷”に戻るものかと思ったが、違うようだ。

和風メイド二名を連れて玄関口らしきとこまで行くと、鬼虚の服は洋風の白のティーシャツに膝より少し上程度の短いスカートに変わる。

「それじゃ、留守をよろしくね」

そう言うと、彼女は空間の中へと消えていった。

「夜までには帰ってこい。」

彼女の居なくなった空間にそうやって呟いた

聞こえているのかどうかは分からない



「よっと、」

着地したところは大きな館の前

まるで城のようだ。

染められたかのような赤色の壁が広がる入り口の前には水色がかった白髪の女性がいた。

「あれ、門番今日は4番なの?」

鬼虚が首を傾げる。

少し面倒くさそうな顔をした4番

水色の狐半面の下の瞳が少し揺らいだ気がした。

「2番さんが急用でいないのよ、ほんっと、面倒臭いわ。」

つまらなさそうに頬杖をついた。

「え~、遊び相手いないじゃん、、、、、」

こちらも、つまらなさそうな声を出す。

「お仕事残ってるんじゃないの?行って来たら?」

「そうしま~す」

面倒くさそうに大きな玄関のドアには向かわず、裏口と思われるところから入っていった。

4番はその様子を氷のように冷たい瞳で見つめていたが、鬼虚は気にしていなかった。



「しっつれいしま~す!」

勢いよくドアを開ける。

そこには、赤と黄色のメッシュのある白髪の女性が机に伏せていた。

「ほんた~い?起きてる?」

ぺちぺちと肩を叩く。

小さく不規則な寝息が聞こえた。

「あぇ、寝てるじゃん」

「寝かせたが?」

後ろを振り返ると黒がかった青緑色のスーツに、黒のネクタイをつけた緑のメッシュの黒の短髪の男性がいた。

「龍くんじゃん、本体寝かせちゃったの?」

鬼虚は不思議そうに聞いた。

「こいつ3日寝てねぇって言うから無理矢理寝かせた。」

「部屋連れてけば良かったのに」

「そのつもりだ。」

そう言って、寝ている女性を抱き上げて部屋を出た。

鬼虚はその様子を少し眺めていたが、つまらなくなったのか、自分も部屋から出ていった。



「つまんないの~!!」

部屋から出て、無駄に長い廊下の中心でそう言ってみる。

まぁ、意味など無い。

仕方ないのでもう一度、外に出ることにした。


彼女が彷徨いている時間はいつも夜

朝は弱体化してしまうため、基本的には動かない。

取りあえず、彼女は遊んでくれる人をいつも探している。

ただ、彼女の言う遊びというものは普通のお遊びとは違うようで、

生きて帰ってこれたものは極少数だとか

天真爛漫な鬼の子は元々は人間らしいです。

彼女は復讐のために、人外にならなければ行けなかったので、

選択肢をあげたところ、鬼になりたいと申したので、

私は、彼女を鬼にしました。

、、、、、藤原の陰陽師の家系から、

出てはいけない子が出てしまいましたね

まぁ、今はもうありませんが(笑)

次は、、、、、無能な子ですね。

まぁ、今は無能ではありませんが(笑)

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