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六人の忌み子のお話  作者: untitled
1世界からの嫌われ者
4/24

Ⅱ魔力なんて要らなかった。

能力が家系と全く違うものは忌み子

魔力が少なく生まれてしまったら忌み子

呪いの力を持って生まれてしまったら忌み子

魔力を持って生まれたら忌み子

????だったら忌み子

賑やかな笑い声が聞こえる。

やけに豪華な服を着る男性

下着姿の女性

半裸の男性もいる。

端の方に、怯えている女性も幾つかいる。

攫ってきたのだろうか、手錠がかけられていた。

豪遊しているだけの、世間から見たら犯罪行為にも手を出している恐ろしい奴、だが

特例で許されてしまうのが異世界人だ。

みな、その姿を羨ましく思うことは無く、異世界人だからと言う理由で許していた。

気にもとめなかった。

だが、とある美しい上弦の月の夜に

事件は起きた。

コンコン

ノック音が聞こえた。

「?誰か来たのか?」

そう言って、中心にいる豪華な服をした男が言う。

「誰か、確認してこい!」

そう言うと、下っ端らしき人が玄関の防犯カメラを見に行った。

「!女でヤンス!胸は真っ平らでヤンスが、使えそうでヤンスよ!」

そう言って、出っ歯をむき出しにし、笑いながら中心の男に話した。

「ふむ、いいだろう。攫ってこい!」

「へい!」

そう言って、出っ歯の男が玄関のドアを開けた。

巫女服の女はぺこりと小さくお辞儀をした。

その瞬間に出っ歯の男は巫女服の女にとっかかったが、無論、巫女服の女は抗い始めた。その瞬間だった、信じられないことが起きたのは、

巫女服の女は出っ歯の男の頬を思いっきり殴ったのだと、皆思っていた。しかし、違った。

頭が吹き飛んだ。

首と頭の骨は接着面が破壊され、口元は原形の無いほどに歪んだ。

真っ白な女の手には真っ赤な血だけが残る。

無惨に残された胴体はそのまま崩れ落ちた。

巫女服の女はその死体の足を踏み潰す。

気味の悪いほどの笑みを浮かべた。

「っ!?」

流石に、周りにいた男達も危機感を持ったのか、それぞれの能力を放ってきた。

火炎、雷、光、闇、ありとあらゆる属性が巫女服の女の元に向かっていった。

だが、それも意味は無く。

手に触れた瞬間に、塵となって消えた。

呆気にとられている間に2人の男が殺された。

まるで内側から爆発したように破裂した。

辺りに血と原形の無くなった内臓が飛び散る。

怯えている隙にも、どんどん人は死んでいった。

あらがう間もなく殺された。

そして、男は中心に居た男だけになった。

その時にはっとした。

「っ、お前は、まさか、!」

あまりの出来事によく見てはいなかった。

紫の目の閉じた狐の半面

左頬にあるⅡの数字

紫の長い髪

「魔王六大幹部の2番手だな!!」

気付いたのは、もう遅かった。

「自分の能力を私利私欲のために使ったため、違反したと見なし処刑する。」

低い声でそう口にした瞬間に、男は縦に真っ二つに切れた。

美しい断面をして

「ひっ、ぁ、」

周りの女性は震えている。

「男、なの、、?」

小さく呟いたのが聞こえた。

「いや、女の事に変わりは無い、まぁ、」

中身は男だがな?

信じられないかのように2番を見つめる。

そんなことも知らないかのように

2番はその場から去って行った。


薄暗い森を1人で歩く。

狐の半面にある音の鳴らない鈴が揺れた。

少し肌寒いような気がした。

辺りを見回すと、1部が凍った木が見えた。

その方向に歩いてみると、辺り一面が凍っている場所に出た。

中心に1人の女性が立っていた。

青色の軍服に、赤色のライン、外国語が掘られているバッチ、

濃いめの金髪に桜の髪飾り

みたことある以外に何もなかった。

「何やってんだアイス」

そう話しかけると、アイスと呼ばれた女性は後ろを振り向いた。

「あら、妖葉、、、、、いたのね。」

「ちょうどさっき立ち寄っただけだ。」

冷たい声色には、もう慣れていた。

「にしてもお前、やり過ぎだろ。」

辺り一面が凍結され、真冬のように寒い

凍っているものの中には、人らしきものもあった。

「ふふっ、これぐらいが妥当なの」

上機嫌でそう話した。

相当機嫌が良いらしい。

「無駄に俺の魔力が消えるんだが」

「知らないわ、どうせ、あなたもまともに使ってないんでしょう?」

否定ができずに舌打ちする。

「西方出身は魔力持ち居ねぇのかよ。」

「東方も同じ事でしょう?」

無論、例外であることは自覚していた。

その分、忌み嫌われていたことも

「はぁ、、、、、まぁいい、気付かない間に凍傷とかなるんじゃねぇぞ?」

苛立ったような口調をする反面、気遣いの言葉はかけてくれた。

「そうね、まぁ、その程度は自衛してるつもりよ。」

そう言って、真っ白な手袋を見せる。

少し不安だが、まぁいいかと、そのまま別れた。



この世界は西方、東方、北方氷山、南方海、中央魔法界の5つに分類され、中央魔法界には魔法という能力が、西方には異能力が、東方には陰陽道、祈祷等がそれぞれの主流になっている。

北方氷山に人は殆ど住んでいなく、人外の溜まり場となっていて、南方海は辺り一面に海が広がっているため、人は基本的にいない。人間と、半魚人達との交流の場として設けられている。

今回のメインディッシュとなるのは中央魔法界、魔法、魔術が主流となる。

中央魔法界には、東方国境付近には世界樹の森林と魔法樹森林が、西方国境付近には世界一流域面積の大きいリーブ川が流れている。

中央魔法界にある国は、北方の極寒の氷雪地帯スノーマウンテン、南方の熱帯雨林、レイニーフォレスト、西方大教会アリスタ、東方商業地区マルネー、中央魔法都市イリュジョナーレ、南方の熱帯雨林と中央魔法都市イリュジョナーレの間には迷いの森(別名:死の森)が存在している。

その迷いの森の中心には、妖鬼の庭園と呼ばれる

迷いの森の別名が死の森の原因とも呼ばれる妖鬼の庭園

その為、足を踏み入れたものは二度と帰らないと言われていた。

西方、東方の地形等に関してはよく分からないが、西方と東方には魔力持ちは存在しない。その為、魔力を持って生まれてしまった子は、忌み子と呼ばれ、世間から嫌われるのだ。

その為、魔力持ちは基本的に中央魔法界に集まる。

しかし、中央魔法界は魔力の量で身分が決まる。

その為か、忌み子の魔力はごく少量なため、中央魔法界にこれても、まともな生活は送れないことが多い

結局、忌み子に居場所はないのだ。

忌み子は忌み嫌われて当然というのが世間一般の常識だ。

他にも、女子の一人称が僕だとか、男の子が可愛いものを好むとか、そう言う者も嫌われがちだ。

前世が男(女)だというのならば、特例は許されるのだろうか?

まぁ、どうせ、前世の記憶など

残るようなものでも無いのだろう。

次は、、、、、鬼の子だったかな、よくは覚えていない。

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