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六人の忌み子のお話  作者: untitled
1世界からの嫌われ者
3/20

Ⅰ人形屋ヒューマンズへようこそ

人形の能力者は人形を操ることを主とするが、

誰も、これを予測することはできまい、

人形は人間を模ったものだ。

それを主とするのだ、私は何も悪くは無い。

ガラス張りで出来た、路地裏にある店

奥の方へ繋がる薄暗い道があるだけで、

周りから見たら、一見、普通の店にしか見えない。

だがそれも、真実を知れば

そこは殺人のための現場と知るだろう。



「いらっしゃいませ」

そう言う黒髪の女性

シャツに白の上着、長い黒髪に黒い目の地味な姿をする彼女の名前は人擬仮異(じんぎけい)、人形屋ヒューマンズの三代目店主だ。

ここに来るのは、お貴族様から、民間人まで、いろんな人間のお子様がたくさん来る。

面倒見のよい彼女は、いろんな子供から人気なのだ。

しかし、その分よからぬ輩も来ることがある。

お偉い様の子供が来るときもあるので、何かしらの情報を持ってないかと、よからぬ輩が来るときがあるのだ。

接近戦はあまり得意では無い故に、彼女はそう言う客を"ひやかし"と呼び、帰らせているのだ。

もとい、帰らぬ客となったものもいるが

彼女の過去に関しては、今回は言うつもりは無い。

今はまだ、子供を微笑ましく見つめる仮異を眺めていたいものだ。

カランカランと、ドアの開閉音が聞こえる。

「こんにちは!」

そう言って、1人の女児が入ってきた。

後ろに、親らしき男性と女性がいる。

腕を組んで、男性に擦り寄る女性を見て吐き気がしたが、表情には出さない。

「いらっしゃいませ、本日はどの様なご用件で?」

うっすらと、笑いながら、小さなお客様にそう聞く。

「んとね、前頼んだ、兎のぬいぐるみが欲しい!!」

元気な声で言葉を返す。

「分かりました、少々お待ちください」

そう言って、奥の方へ向かっていった。


「お待たせしました。」

そう言って、奥の方から戻ってきた。

カウンター越しに薄い桃色の兎のぬいぐるみが子供の手に渡る。

「わーい!!」

子供は楽しそうにはしゃいだ。

その姿をとても微笑ましく思った。

だが、口角は自然と緩まなかった。



店にかかっている看板がOPENからCLAUSEに変わる。

もう閉店時間なのだろう、店の鍵を閉め、部屋は真っ黒に染まった。

店主は奥の間へと入り、ドアを閉めた。


薄暗い部屋

ほんのりと床に描かれた魔方陣が青の光を放っていた。

仮異は白い光を帯びたかと思うと、異様な姿へと変えていた。白のティーシャツに白の上着は変わらないが、つぎはぎだらけの服で、体にも大量の縫い目ができている。

背中からは大きな2本の腕が生えていたが、これも同様に、縫い目だらけであった。

青の光を放つ魔方陣の中心には黒く見えるほどに濃い青色の宝石があった。

周りには、何千、何万という数の手のひらサイズほどの人形

ただ、違いと言ったら、髪の毛の色、髪型その程度しか見受けられなかった。

手前にあるテーブルにある小さなギロチンには金髪のツインテールの人形が架けられている。

ギロチンの刃についている紐の先には蝋燭があり、ゆっくりと紐を燃やしていた。

化け物は1つの黒髪の人形を取り、鋏でその首を切り落とした。

断面にうっすらと、赤色が見える。

その様子に、化け物は無いはずの口が自然と緩んだ気がした。

化け物の左頬には赤色のⅠの字があった。


彼女は、魔王六大幹部と呼ばれる、妖鬼次期当主直属の幹部

妖鬼という一家、いや、組織に存在する唯一の幹部だ。

彼女、人擬仮異は魔王六大幹部の1番手、本名をイルザルと言う。

能力は【人形に起こったことが、その人形そっくりの人間にも起きる能力】

尚、この能力を当てることのできた人間は一人もいない。

能力名長かった、、、、、

次は、、、、、

最強と呼ばれた仙人サマだ。

まぁ、本当に最強なのかは知らないが

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